2019年09月10日
今回は今話題のIT事務について解説していきたいと思います!
・IT事務は一般事務となにが違うの?
・お給料も違ってくる?
・将来性があるのはどっちの事務?
こんな疑問を持たれている方は是非ご覧ください!
目次
【IT事務と一般事務の違い①】仕事内容が全く違います!
一般事務の仕事内容
まず一般事務についてです。
一般事務は人気のある職業なので耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
日本国内だけでも一般事務職として働いている人は約900万人。事務職全体で働いている人の人数は約1,200万人と言われていますので事務職の約4分の3(約75%)を占める、就業人数の多い職業です。
主な業務としてはオフィス内で、パソコンを使用してデータの入力をしたり、社内外で必要な会議書類などの作成・処理・整理をすること。
そして電話対応や来客対応、郵便物の仕分け・発送など広い範囲に渡って雑務業務を行うポジションのことを指します。
しかし、ひとくちに一般事務といってもさまざまな業務内容がありますので細分化してご紹介します。
総務事務職・・・総務、庶務など
人事事務職・・・人事管理や求人事務など
企画・調査事務職・・・企画事務、マーケッターなど
受付・案内事務職・・・ショールーム受付や図書館や博物館など
秘書・・・役員秘書、セクレタリーなど
電話応接事務職・・・電話交換手、コールセンターオペレーターなど
医療・介護事務・・・医療秘書、健康保険・医療請求事務など
IT(サポート)事務の仕事内容
続いてIT事務の業務内容についてです。
IT事務は一般事務のようにデータ入力や、雑務・事務作業を行いつつ、エンジニアのように簡単なWEBや依頼されたアプリ開発などのプロジェクトに関わったりする簡単に言えば『事務兼エンジニア』といったお仕事内容になります。
一般事務との違いはITやプログラミングの業務に携わるか携わらないかのみになりますが、プログラミングと聞くと、業界未経験の方はかなり難易度の高いものと苦手意識を持ってしまいますよね!
しかし、それは大きな誤解です。たしかに一般事務とは違い技術は後々には必要になってきますが、実際未経験でプログラミングのプの字もわからないで入社をした場合はいきなり現場に放り込まれるなんてことはまずありません。
まずはワードやエクセルなど一般事務でも使うような簡単なデータ入力や事務作業など、その人にあったレベルの業務からはじめていく会社が大半で、充実した研修制度があったり、外部のスクールと提携していて学習制度があったりとサポートを行ってくれる企業が多いことが特徴です。
そしてある程度任せられるようになったら、お客様のシステム開発現場に出向し業務を行うこともあります。
一般事務では派遣でもない限り出向はしないので、ここも一般事務とIT事務のおおきな違いですね!
【IT事務と一般事務の違い②】将来性(キャリアプラン)
続いて一般事務とIT事務の将来性と給与について比べてみましょう。
・一般事務のキャリアプランと給与
一般事務は経理や会計、書類作成などのルーチンワークをこなすだけの場合が多く、新しく知識をつけなくても日々の業務が賄える場合が多いので独学で学ばない限りあまりキャリアアップはできないでしょう。
また、一般事務では会社の資格取得支援制度もない場合が多いので、自分から率先して資格を取得しよう!と思う方は少ないのではないでしょうか。
今後AIが人間の仕事を、代替えしていくことが予想されますが一般事務も例外ではないでしょう。
一般事務が行なっているルーチンワークはAIが得意とする業務ですので、代替えされる可能性はとても高いと思います。
そのため、今後5年から10年後には一般事務の求人数は激減し、採用の数が減る傾向に進んでいくでしょう。
総合的にみて一般事務は将来性が低い職業と言って良いでしょう。
そして肝心の年収ですが一般事務の平均年収のデータがありましたのでご覧ください。
男性
【平均年収】273.3万円 【平均月収】17.1万円
女性
【平均年収】206.3万円 【平均月収】12.9万円
最大年収:500万円程度
若いうちはこの賃金でもやっていけるかもしれませんが、老後の蓄えなどを考えると途中でスキルを身につけて転職する必要がありそうですよね。
それでもどうしても一般事務業でやっていきたい!という方は語学を身につけて貿易事務をしたり、秘書を目指すために秘書検定などを若いうちに取得しておくとキャリアアップが見込めるかもしれませんよ!
・IT事務のキャリアプランと給与
続いてIT事務のキャリアプランと給与についてです。一般事務職では事務スキルのみが向上していくのに比べて、IT事務は事務スキルと共にITの技術スキルも向上させることができます。
将来的にプログラマやエンジニアになってIT業界でキャリアアップしていきたい方にはとてもオススメの将来性があるお仕事内容になっています。
具体的にどうしたいかというキャリアプランは考えていないけど、自己成長に繋げていきたい方にもオススメですよ。
続いてIT事務のお給料についてです。IT事務はまだ新しい仕事の分野なので平均年収の情報が出ていなかったので年代別のデータを見ていきたいと思います。
年代別の年収はこんな感じです。
20代の年収 350万円
30代の年収 410万円
40代の年収 500万円
一般事務と比較してもかなりの好待遇ということがわかりますよね!ここまで給与に差が出る理由の一つとして、IT事務及びIT業界では、社員がITの国家資格を取得するための支援制度と実際に取得した際に給与手当てを出してくれる企業が多く、キャリアアップのためにも率先して資格取得する人が多く、結果的に年収に反映されているようです。
20代で350万円ということは、新卒の平均年収を上回っていますよね!
【IT事務と一般事務の違い③】一般事務に向いている方・向いていない方
これまでご説明してきました一般事務職。
実際にはどのような人が向いているて、どのような人が向いていないのでしょうか。
ここでは実際に一般事務として働いている人、働いていた人に現場の生の意見を聞いてみました!
・一般事務に向いている方
その1.事務職に向いている人は、ずばり日々真面目にコツコツと仕事をこなし続けて、頼まれた仕事は最後まできっちり責任感を持って対応できる人。
その2.どんな仕事でも臨機応変に対応できる人が向いていると言って良いでしょう。臨機応変に対応するには、企業のことをよく知っていないと対応ができないと思います。しっかり企業を熟知し、その時々合った方法で、適切に対応することができる人に向いています。
その3.一般事務職は責任をとれる立場ではないので、その都度責任者に報告連絡相談交渉をし、目立たずしかしうまく進める技術が必要となってきます。
以上をまとめると、真面目で空気が読めて社交性がある方は一般事務に向いていると言っていいでしょう!
・一般事務に向いていない方
その1.人間関係に興味のない方や、コミュニケーションをを取らずに仕事をしたい職人堅気の人には向いていないと思います。
その2.社内規則や法規に興味のない人は一般事務にはお勧めしません。
以上をまとめると、コミュニケーションが苦手もしくはあまり取りたくなく規則などの取り決めを守ることが苦手な人は一般事務は向いていないということですね!
【IT事務と一般事務の違い④】ITサポート事務に向いている方・向いていない方
続いてIT事務はどのような人が向いているのでしょうか。
こちらも実際にIT事務で働いている人、働いていた人に考えを聞いてみました。現場の生の声をぜひご覧下さい。
・IT事務に向いている方
その1.未経験・フリーターからでも活躍して、年功序列のシステムよりも実力主義の会社でやっていきたい人。
その2.お金をかけずに学びながら働きたい、スキルアップして収入を増やしていきたいという強い意志がある人。
その3.MOS程度のパソコン操作が好きで興味がある人。
IT事務では一般事務とは違い実力主義なので、社交性などはそれほど重要視されていなくて、最低限パソコンが好きで向上心があるかどうかが重要そうですね!
・IT事務に向いていない方
その1.パソコンが嫌いな人には向かないでしょう。なぜなら事務と言えども作成してもらう書類はIT用語だらけなので、最低限覚えてもらう必要はあります。会議も書類もわからない言葉が飛び交うのでパソコンが嫌いな人にはやっていけないと思いますよ。
その2.この業界では日々技術が新しくなっていきます。需要がある人になりたければ日々新しい技術を取り入れて勉強していく必要があります。そのため、最低限のお給料が貰えればよいという向上心がない人はやっていけない世界でしょう。
いくら研修制度が充実しているといっても、パソコン自体が嫌いで苦手な方には辛い向いていない業種ということですね。IT事務だけと言わずIT業界全体は自分のキャリアアップのために将来を見据えてしっかりと新たな技術を学び続けることが苦でない人間でなければやっていけない業界と言って良いでしょう。
まとめ
今回は一般事務とIT事務の違いについてまとめてみました!事務と聞くとワード、エクセル程度のことができれば大丈夫かな?と思われがちですが、IT事務は事務兼エンジニアの能力が後々求められてくる仕事ですので、パソコンが嫌いな方は注意が必要ですね!
コンピュータが嫌いな人が間違って入社してしまうと苦労してしまうかもしれません。
しかし、一般事務よりお給料は良く将来性もあり、未経験者でも手厚いサポートをしてくれるのでIT業界に是非チャレンジしてみたい!
という方にはIT事務はIT業界に入る入門の職業という意味でも非常にオススメですよ!
ここまでご覧頂きありがとうございました!