2019年08月05日
【IT事務に資格がいらないと言われる理由は?】
・IT事務になるのに資格は不要って本当?
・IT業界には業務独占資格はないの?
・資格より大切なポイントってなに?
・でも転職に有利な資格があれば教えてほしい!
今回は今話題のIT事務について以上の疑問をまとめてみました!IT事務の求人には資格不要!や未経験歓迎!などの文言がよく書いてありますよね!
なぜ専門的な知識が必要なはずのIT業界なのに資格不要でいいのか?今回はそのカラクリなどについても解説していきたいと思います、、!
目次
理由①入社後に取得制度がある会社が多い
IT事務の求人は一般事務と比べると給料も高いので気になりますよね!そして見ていると、未経験歓迎などのキャッチコピーを掲げている会社がとても多いですよね。
そんな時、未経験OKと書いてあっても給料も高いし専門的な知識は少しは必要そうだけど、どうなんだろう?と不安になり応募を躊躇する方は多いと思います。
結論から言うと、ITサポート事務は全くの未経験の素人でも就職可能です!
なぜかというと入社後に資格の取得制度や充実した研修がある会社が多いからです!
なぜ、給料が高いのに資格取得制度や充実した研修をしてくれるのでしょうか?
なぜならIT業界は現在慢性的な人材不足だからです。
現代の日本ではスマホなどの普及により、日々端末やソフトウエアは進化している状況です。
その進化しているソフトウェアのサービスの発展や保持のために、IT業界は常に人手を欲しているため、未経験でも人手が欲しいという状態になっています。
また現在人間が行なっている業務は今後10年でほとんどAIに取って代わられると言われています。そのAIを動かすのはIT業界の人間ですので、つまり!更なる人手不足になる前に今のうちから資格取得制度を設けてでも人材育成をしていこう!ということなんですね!
取得制度の他に取得したあと給与手当を出してくれる会社も多いのでダイレクトに給与に影響してきます!これはモチベーションにも繋がりますね!
理由②IT業界には資格がないとできない業務がない
IT業界には業務独占資格や名称独占資格を要する業務がありません。
業務独占資格とは、安全や衛生の確保や取引の適正化の実現のために業務に従事するうえで必要とされる専門的知識や経験、技能などを満たしていると判定した者に与える資格のことです。例えるとお医者さんや看護婦さんです。お医者さんや看護婦さんは業務独占資格を持たないと業務を行うこともできませんし、医者と名乗ることもできません。
名称独占資格とは、資格をもっていなくても、その業務に従事する事はできますが、肩書きを名乗ることができるのは資格取得者のみで資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格です。例えると調理師や保育士さんや保健師さんなどの資格がこれに当たります。バイトでも厨房には入れますが、調理師さんとは言えないという感じですね。
IT業界にはそのような名称独占資格や業務独占資格は一切ありません。独学でプログラミングを学び技術が優れていれば何の資格がなくともプログラマーと充分に呼ぶことができますし、そのような人はIT業界には沢山います。
つまり、IT業界は優れたITの知識やプログラミング技術さえ持っていれば資格などあまり関係ない業界と言っていいでしょう。
理由③資格より何ができるか(資格はないが◯◯の経験はある、等)の方が重要視される
IT業界では資格より何より、実務経験の有無が大切です。〇〇のプロジェクトに参加してこのような開発を行ったなどのエピソードがあれば、それは資格よりも転職に有利に働くでしょう。
実際のところ日本の企業は社員の育成も含んで採否を決めるので実務経験を作らずに資格ばかり取得していても転職活動は上手くいかないでしょう。
ですので、IT業界で活躍していきたい!とキャリアプランを考えている方は資格を取るのではなく、まずはIT事務で実務経験を積み、実績をつくりつつ資格を取得しプログラマーなどに転向していくほうが近道ですね!
【入社後にあると業務がスムーズになる資格】
すでにIT事務に従事している方。キャリアアップや業務をスムーズにするため、入社してから取っておきたいあると嬉しい資格はこちらです!
・基本情報技術者
基本情報技術者は国家の認定資格になりますのでITパスポートよりは難易度が上がります。勉強方法としては、とにかく過去問を解きまくることをオススメします。試験の申込は、試験日から2~3カ月前に設定されていることが殆どです。受験料は5,700円と比較的リーズナブルなのも助かりますね。
インターネットからの申込も可能ですので、申し込み自体はとても簡単です。
勉強時間は1〜2カ月ほどあれば充分と言われていますので、とりあえず申し込みをして、自分を追い込みテストに臨む方法も良いかもしれませんね!
あなたに実務経験がなくとも、この資格があれば即戦力になってもらえるのでは?と企業に期待してもらえるほどの資格です。企業によっては、この資格があると手当てが貰える場合もありますので、持っておいて損はないでしょう。
・応用情報技術者
応用情報技術者は、その名の通り上記で説明した基本情報技術者の応用版。
こちらは基本情報技術者と違いかなりの高難度試験になっています。専門に特化せず幅広い問題の中から出題され、IT技術者としての総合力を問われる試験内容となっていますので、おそらくIT資格の中でも最難関クラスではないでしょうか。
試験料は5.700円です。基本情報技術者の試験とは違い試験は年二回になっていますので、それに向けた準備が必要ですね。もう一つ基本情報技術者試験と比べて難度が大幅にアップしている要因に、記述式の試験も追加されているという理由があります。
マーク式ならあやふやな覚え方でも正解可能ですが、記述式では本当に理解できていないと答えることができませんので注意が必要です。
一人前のIT業界の人間になるには、必ず合格しておきたい資格ですが、、。
【転職就職時に若干有利になる資格】
なくても充実に就職は可能ですが、他の志望者より少しでも有利に立ちたい方、企業にやる気だけでもアピールしたい方や、予備知識がないと不安な方は以下の資格を取っておいても良いかもしれません!まだ応募前の方は是非参考にしてみてください。
・MOS(Microsoft Office Specialist)
MOSはIT業界ではなくともメジャーなマイクロソフトの認定資格ですね。エクセルやワードなどのオフィス社のソフトを問題なく使うことができるという認定資格になりますので、一般事務以上のパソコン知識があることを企業にアピールすることができます。
MOSの受験料は一科目ごとに料金がかかります。
一般価格 10,584円(9,800円+消費税8%) と少々割高ですが合否の発表が当日に出るので、万が一落ちてしまっても次回への対策をすぐにすることができますよ。
・CAD実務キャリア認定制度
CAD実務キャリア認定制度とは、パソコンのCADを仕事で利用している実務者やCAD教育の受講者を対象とした、実務的な技術、技能の成果を調べる認定資格です。ちなみに国家資格ではなく民間資格になりますので、難易度はぐっと下がります。
試験科目は3科目あり、科目により料金が変わってきます。民間資格のため、少々割高な試験料になっています。
●3次元CADトレーサー認定試験13,400円(学生割引:9,300円)
●3次元CADアドミニストレーター認定試験10,300円(学生割引:6,200円)
●CADアドミニストレーター認定試験7,200円(学生割引:5,200円)
試験実施中に参考書等を見ても構わない形式のテストになっています。そのため、合格率は50パーセントを超えており、とりあえずパソコンに慣れておく程度の気持ちで取得してみては如何でしょうか?
・ITパスポート検定
ITパスポート検定はあまり耳にしないかもしれませんが、IT業界ではかなりメジャーな資格です。難易度はそこまで高くないですが、エンジニアの知識があるということを企業にアピールできる認定資格です。合格率は57パーセントで、略称は「iパス(アイパス)」といいます。
試験内容としては「情報処理の促進に関する法律」に基づく試験内容になります。ITパスポートを所持していれば企業側にあなたがIT基礎知識があることを充分に証明することができます。
ITパスポート試験は情報処理の入門資格であるため、合格者の殆どが独学で取得している資格です。参考書や無料のサイトも簡単に探すことができるため、まず第1にとっておいた方が良い資格と言って良いでしょう。また企業によっては、取得すると手当がもらえたりもする資格なので前もって持っておくと得ですね!
受験料は5,700円(消費税込み)で、試験時間は120分です。会場は全国各地に計100か所以上設置されており試験日も数ある日程のなかから選ぶことができます。どんなに田舎でも月に1日以上の試験が予定されていますので試験を受けやすいこともオススメポイントの1つです。
まとめ
今回はIT事務にまつわる資格についてのお話でした!
IT業界にはいわゆる業務独占の資格はありません。
業務独占の資格とは例えば医師や看護師など、資格がなければその業務をおこなうことができない資格を指します。
ITサポート事務になるために必要な資格はありませんが、持っていると企業にやる気をアピールができる資格はあります。資格があれば今後のキャリアアップの役にも立ちますし持っておいて損はなさそうですよね!
しかし、一番大切なのは実務経験です!資格ではありません!今後IT業界で活躍していきたい!と思っている方は資格を取るよりも是非IT事務で実務実績を作ってください。キャリアアップの近道になりますよ!
ここまでご覧頂きありがとうございました!