ITサポート事務ってどんな仕事?【将来性・年収・未経験可?】徹底検証

2019年07月01日

【ITサポート事務の仕事内容を詳しく解説】
 
最近、求人雑誌などを見ると一般事務ではなく、ITサポート事務という職種の求人をよく見かけませんか?
 
募集要項を見てみると、お給料は一般事務より良いけど、聞きなれない職種のITサポート事務ってどんな仕事内容で未経験でも大丈夫なのかな?などと考えて中々応募できませんよね。
 
今回はそんな方のために今話題のITサポート事務について解りやすく解説をしていきたいと思います!
 
是非ご参考にして下さい!

一般的な事務職とは違います

この項ではITサポート事務と一般事務職の違いについて解説していきたいと思います!

一般的な事務職とIT事務職の違いって何?

一般事務でもExcelの関数やマクロなどの知識は必要かと思います。
ITサポート事務ではそれらの知識にプラスして、一般事務ではあまり使用する事のないPC操作を使用します。
 
しかし、それらは微々たる違いでITサポート事務と一般事務の何よりの違いは、あなたの所属する場所になります。
従来の一般事務のような雇用された会社の中で庶務を担当するのではなく、ITサポート事務は雇用された会社のお客様のシステム開発現場に常駐し業務を行います。
 
常駐先は会社により様々で通信会社やメーカー、金融機関のシステム子会社などがあります。つまり、一般事務では通常毎日雇用された会社に通勤すると思いますが、ITサポート事務では雇用された会社とは別の場所に毎日派遣されていき庶務を行うのがいちばんの違いではないでしょうか。
 
一般事務よりは少しだけ専門的なパソコン操作ができて、色々な場所で様々な経験ができる事務がITサポート事務ということですね!

IT事務(ITサポート事務)って具体的にどんな仕事するの?

それではITサポート事務の業務をもう少し詳しく掘り下げて解説していきたいと思います。
 
ITサポート事務は従来の一般事務のようなデータ入力や事務作業を行いつつ、並行してWEB製作やアプリ開発等のプロジェクトに関わる『事務兼エンジニア』といった立ち位置のお仕事です。
 
事務兼エンジニアと聞くと、かなり難易度が高そうに思いますが、それは大きな誤解なんです。
実際ITサポート事務は元フリーターやIT業界に関係ない業種で働いていた会社員など未経験で入社する方が大半です。
 
なぜ、未経験でもやっていけるのかというと入社直後から、いきなり現場に放り込まれて全てを任されることはまずないからです。
 
大抵の会社では入社当初は簡単なデータ入力や事務作業などその人にあったレベルの業務からはじめる事が可能です。
会社によっては研修制度を設けておりスクーリング形式で受講講座を開いていたりもしますので、実践を交えつつ働きながら学びスキルを習得することができる非常に効率の良い勤務内容になっているのです。
 
そのような未経験の方にもサポートを行ってくれる企業が大変多いため、未経験でも成長していきたい方には大変オススメの職種だと思います。
 
求人サイトからITサポート事務の1年目の業務内容の情報を見つけましたのでご覧ください!
 

[1年目の業務]

 
●パソコン、エクセル、ワードの研修。
●ITシステムの使い方のマニュアルや、会議メモなど書類づくり。
● お客様からの「PCの電源がつかない」などのお問い合わせへの対応をマニュアルに沿って行う。
●お客様のシステムサポート業務。
 
1年目以降からは慣れてくるとシステム開発を行なったり、システムを導入した企業に常駐して、運用やトラブル時の対応などを担当するエンジニアのような仕事をする場合もありますが、一年目は基本的には一般事務と変わりはなさそうですね。
簡単な書類作成や一般的なPC操作や企業の方からのお問い合わせへの対応はIT知識がなくとも問題なく出来そうですよね!
 

【ITサポート事務の将来性は?】

 

●オススメできる3つの魅力とメリット

 
続いてITサポート事務の将来性やメリットについて解説していきたいと思います!メリットは大きく分けると3つあります。
 

メリットその1.一般的な事務職より給料が高い

 
ITサポート事務は最初は一般事務程度のスキルを持っていればなれる広き門ですが、年数を追うごとに一般事務では習得する必要のない様々なスキルを求められることになってゆきます。
 
事務作業以外のエンジニア的な幅広い業務に携わる事になりますので、当然お給料も一般事務とは違いそのスキルに見合った給与額が支給されるのです。
 
一般事務の20代の平均年収が240万円のところ、ITサポート事務の20代の平均年収は300万円とデータが出ていますので、同世代の会社員より稼ぐことができる職業であることは明らかです。更に企業によって変わってきますが、ITサポート事務の業務に役立つ資格を取得すれば『資格手当』を毎月もらうことも可能です。積極的に資格を取得しスキルアップしていけば20代で年収400万円も夢ではありません。
 
もちろん、あなたの向上心や意欲も必要にはなってきますが、手に職をつけなければ生きていけない時代になってきていますので、今後の為にスキルアップをしながら沢山のお給料をもらうことのできるITサポート事務がアツイのです!
 
スキルアップも給与アップもしたいあなたには1度で2度おいしい職種ですよね!
 
さらにIT業界は普通の会社とは違い年功序列で大体の役職が決まるのではなく、完全実力主義の傾向があります!
その為、若い方や勤続年数が少ない方でもスキルさえ身につけてしまえば、その分しっかり給料額はもちろんボーナス等の福利厚生にもきちんと反映されていきます!
 
今からでも稼ぎたい方にはピッタリの職業ですね!
 
実際に一般事務からITサポート事務になった方の口コミがありましたのでご覧ください!
 
『社内研修(技術研修、セキュリティ研修)がしっかりしていたので、安心して業務に取り組むことができました。完全週休二日制で年間120日休みがあります。福利厚生が前の会社より良い上に、給料はあがり転職して本当に良かったです。(20代、男性)』
 

メリットその2.一生働き口に困らない実力を付けられる

 
10年後には今現在人間が行なっている業務のほとんどをロボットができるようになってしまうと言われています。
しかし、IT業界はそのロボットを動かす側の人間なので、今後はもっと人手が必要になりますよね!
 
ITサポート事務で実力をつけて、ゆくゆくはスキルアップし、エンジニアやプログラマー、CADオペレーターとしてキャリアアップしていける可能性がありますので、ITサポート事務の将来性は安定しているといっても良いでしょう。
 
またITサポート事務は上記でも少し触れましたが、社内の研修制度がある会社が多いので働きながらプログラミングや関数などIT知識を実践で学びつつスキルアップができる職業です。
 
現在IT業界は右肩上がりの業界なので、スキルを持っている人材は大変重宝されます!
スキルが上がれば上がるほど待遇ももちろん良くなっていきますので腰を据えて長く働ける一生モノの仕事へと繋げていけるんですね!

メリットその3.転職しやすい&転職ごとに給料UP!

ITサポート事務では基本的なエンジニアの技術から、一般事務でも広く需要のあるMOSなどの技術を働きながら学ぶことができます。
 
勿論働きながら学ぶことには限界がありますが、資格を取ると給与手当がつく会社や資格支援をしてくれる会社も数多くありますので、資格を取る機会は他の業界より多いと言っていいでしょう。
 
そのため、ITサポート事務をしていると様々な資格やノウハウが自然と身につきITサポート事務を土台としてプログラマーやエンジニアなどに転職する方が全体の大半をしめています。すぐには1.000万円クラスの年収は手に入りませんが、IT業界は慢性的な人手不足のため、あなたが着実にキャリアアップしていけば転職ごとに給与がアップすることも夢ではないでしょう。
 
こちらも実際の口コミがありましたのでご覧ください。
 
『IT業界に入って8年経過しました。最初は未経験でITサポート事務の業務をしていましたが、入社2年目までに基本情報技術者の国家資格を取得しました。3年目には転職活動をし、エンジニアの職につくことができました。現在の年収は600万円です。更なるキャリアアップや独立も視野に入れて日々勉強しています(30代、男性)』

【ITサポート事務って未経験でも大丈夫?】

ITサポート事務の求人を見ていると、未経験歓迎などのキャッチコピーをよく見かけると思います。
未経験でも専門的な知識は少しは必要そうだけど、どうなんだろう?と不安になりますよね。
 
結論から申し上げますと、ITサポート事務は全くの未経験の素人でも就職可能です!
 
こちらの項では知識ゼロでもOKな2つの理由についてご説明していきたいと思います!

業界的に絶対的な人材不足

まず第一にIT業界の慢性的な人材不足という理由があります。
人材不足すぎてITサポート事務だけではなく、開発などスキルを要する職種でも未経験OKな募集も最近では僅かですが増えてきました。
 
現代の日本ではスマホなどの普及により、日々端末やソフトウエアは進化しています。そのソフトウェアのサービスの発展や保持のために、IT業界は常に人手を欲しているため、未経験でも人手が欲しいという状態になっています。
それでも、もし未経験で入社し足手まといになるのが不安な場合は、まずは給与が高い会社よりめ研修制度が充実していて新人育成に力を入れている企業を探してみることをオススメします!IT業界のノウハウを覚えたら理想の給与形態の会社に転職するのでも充分遅くはありません。

社内教育が整っている会社も存在する

IT業界イコールブラック企業なイメージもまだ僅かながらあるのではないでしょうか?
 
しかし最近のIT業界では昔の悪い労働条件から打って変わり、外部から新人教育をしてくれる業者をオファーして、まるで学校のように1ヶ月〜半年ほどの期間を設けて社内教育をしてくれる会社も多くなってきました。
 
中でもインターネット・アカデミーというスクールと提携しているIT企業は大変多く、ビジネスマナーからIT技術まで幅広い教育を受けることができます。
 
その他IT業界の転職サイトを拝見したところ、IT専門スクールでの研修や無料受講を研修中に受講してもらい、その間も給与は勿論支給!という条件で働ける会社の求人が大変多く、社内教育が整っている超超ホワイト企業が多く目立ちました。
未経験であっても、パソコンが苦手であってもこのような手厚いサポートの会社に就職することができれば、何の心配もないでしょう。

【ITサポート事務職へ転職&就職する方法】

最後に実際に転職するにあたって、持っておくと有利な資格や志望動機の書き方について公開していきたいとおもいます!

転職&就職するのに資格が必要?

転職や就職するのに資格は必要ありません。
IT業界にはいわゆる業務独占の資格はありません。
業務独占の資格とは例えば医師や看護師など、資格がなければその業務をおこなうことができない資格を指します。
 
また、介護士や調理師などの資格がなければその名称を名乗ることはできない名称独占もありません。
ですので、大袈裟に言えば独学でもプログラミングができればプログラマーを名乗ることができるんですね!
 
ITサポート事務になるために必要な資格はありませんが、持っていると企業にアピールができるオススメの認定資格はあります。
 
次の項でご紹介させて頂きますね!

転職&就職に有利な資格は?

転職に有利な資格はこちらです!

MOS(Microsoft Office Specialist)

MOSはIT業界ではなくともメジャーなマイクロソフトの認定資格ですね。エクセルやワードなどのオフィス社のソフトを問題なく使うことができるという認定資格になりますので、一般事務以上のパソコン知識があることを企業にアピールすることができます。
MOSの受験料は一科目ごとに料金がかかります。
一般価格 10,584円(9,800円+消費税8%) と少々割高ですが合否の発表が当日に出るので、万が一落ちてしまっても次回への対策をすぐにすることができますよ。

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度とは、パソコンのCADを仕事で利用している実務者やCAD教育の受講者を対象とした、実務的な技術、技能の成果を調べる認定資格です。ちなみに国家資格ではなく民間資格になりますので、難易度はぐっと下がります。
試験科目は3科目あり、科目により料金が変わってきます。民間資格のため、少々割高な試験料になっています。
 
●3次元CADトレーサー認定試験13,400円(学生割引:9,300円)
 
●3次元CADアドミニストレーター認定試験10,300円(学生割引:6,200円)
 
●CADアドミニストレーター認定試験7,200円(学生割引:5,200円)
 
試験実施中に参考書等を見ても構わない形式のテストになっています。そのため、合格率は50パーセントを超えており、とりあえずパソコンに慣れておく程度の気持ちで取得してみては如何でしょうか?

ITパスポート検定

ITパスポート検定はあまり耳にしないかもしれませんが、IT業界ではかなりメジャーな資格です。難易度はそこまで高くないですが、エンジニアの知識があるということを企業にアピールできる認定資格です。
合格率は57パーセントです。
試験内容としては「情報処理の促進に関する法律」に基づく試験内容になります。ITパスポートを所持していれば企業側にあなたがIT基礎知識があることを充分に証明することができます。
略称は「iパス(アイパス)」といいます。
 
ITパスポート試験は情報処理の入門資格であるため、合格者の殆どが独学で取得している資格です。参考書や無料のサイトも簡単に探すことができるため、まず第1にとっておいた方が良い資格と言って良いでしょう。また企業によっては、取得すると手当がもらえたりもする資格なので前もって持っておくと得ですね!
 
受験料は5,700円(消費税込み)で、試験時間は120分です。会場は全国各地に計100か所以上設置されており試験日も数ある日程のなかから選ぶことができます。どんなに田舎でも月に1日以上の試験が予定されていますので試験を受けやすいこともオススメポイントの1つです。

基本情報技術者

基本情報技術者はITパスポートよりは難易度が上がります。勉強方法としては、とにかく過去問を解きまくることをオススメします。試験の申込は、試験日から2~3カ月前に設定されていることが殆どです。受験料は5,700円と比較的リーズナブルなのも助かりますね。
 
インターネットからの申込も可能ですので、申し込み自体はとても簡単です。
勉強時間は1〜2カ月ほどあれば充分と言われていますので、とりあえず申し込みをして、自分を追い込みテストに臨む方法も良いかもしれませんね!
 
あなたに実務経験がなくとも、この資格があれば即戦力になってもらえるのでは?と企業に期待してもらえるほどの資格です。企業によっては、この資格があると手当てが貰える場合もありますので、持っておいて損はないでしょう。

応用情報技術者

最後にオススメしたい資格は応用情報技術者の資格です。応用情報技術者は、その名の通り上記で説明した基本情報技術者の応用版。
こちらは基本情報技術者と違いかなりの高難度試験になっています。専門に特化せず幅広い問題の中から出題され、IT技術者としての総合力を問われる試験内容となっていますので、おそらくIT資格の中でも最難関クラスではないでしょうか。
 
試験料は5.700円です。基本情報技術者の試験とは違い試験は年二回になっていますので、それに向けた準備が必要ですね。もう一つ基本情報技術者試験と比べて難度が大幅にアップしている要因に、記述式の試験も追加されているという理由があります。
マーク式ならあやふやな覚え方でも正解可能ですが、記述式では本当に理解できていないと答えることができませんので注意が必要です。
 
一人前のIT業界の人間になるには、必ず合格しておきたい資格ですが、、。
 
こちらは入社してからでも全然遅くない気もします!
 

面接にウケる志望動機の書き方と例を公開!

 
続いて面接についてのポイントについて解説していきたいと思います!
 
一番大切なことは、興味を持ったきっかけではなくて、どうしてこの会社で働きたいのかという明確な理由や今後の着地点やヴィジョンを述べることだと思います。
 
例えば
 
「ITサポート事務という仕事をしてみたかったので応募致しました」
 
という志望動機は良くありません。
なぜなら企業側から見ると、この理由なら別にうちの会社ではなく他の会社のITサポート事務になれば良いんじゃないのか?と企業側からマイナスの印象を持たれてしまい、とりあえず他の応募者も見てみようと、あなたが後回しになってしまうからです。
 
ですので、あなたが何故この企業に惚れ込んで応募をしたのかという具体的な理由を簡潔に説明する方法がベストなります!
 
例えば
 
「ITサポート事務の仕事を探している際、貴社の企業理念である〇〇に強く共感し、貴社で成長していきたいと強く感じ応募しました」
 
とかが良いでしょう。
つまりこの会社でないとダメな理由をきちんと書く事により採用担当者へプラスの印象を植え付けることが重要となってくるのです。
 
更にITサポート事務の業務中に○○の資格を取得して、いずれは貴社を支えるエンジニアになりたい!などのかなり具体的なヴィジョンも言えたら言っておいた方が面接に受かりやすいです!
 
「資格取得などの上昇志向もあるし長期的な目で物事を見ることができる人物だ」
 
とかなりの高ポイントになると思います。
ちなみに採用されても上記で書いた志望動機は入社したら誰も覚えていません。君はエンジニアになりたいと言っていたから採用したのに資格取ってないけどどういうこと!?などという人はほぼいないでしょう。
 
ですので、少々大袈裟なヴィジョンを言っても良いでしょう。就職活動を解っている人間なら常識的で一般的なことなので安心してください!
 
現在IT業界全体が右肩上がりで成長中であるため、保守的な人物よりも挑戦的な人物を求めている企業が多いです。特に小中規模の企業は会社をいずれ牽引してくれる勢いのある人材を欲している場合が非常に多いので貴社と共に成長をしていきたいという強い意思が好感触に繋がりやすいですよ!
 
その他、面接時には
 
・自己PR、学生時代に取り組んだこと。それによってどんな考え方になったか。
 
・客観的に自分の特性を分析して把握して強み・弱みを理解しているか。またはその対策をしているか。
 
・IT業界について今興味があること。
 
なども聞かれる可能性が高いのでスムーズに質問に答えられるよう答えを用意しておけば完璧でしょう!

まとめ

今回はITサポート事務についてのまとめ記事でした!
 
ITサポート事務は事務兼エンジニアという一見難しそうな立ち位置の職業ですが、研修制度がしっかりしている会社が多いので未経験でも安心して応募できる職種ということがわかりましたね!!
 
最低限のお給料だけもらえれば、、という方には不向きかもしれませんが、未経験からIT業界に入りたいと考えていて更にスキルアップと給与アップの両方を目的としている方には大変オススメの職業だと思います。
 
現在転職活動中でITサポート事務に申し込んでみようと思っている方は面接対策のために入社してからのやりたいことや、今後のビジョンをしっかりお話できるようにしておけば良いのではないでしょうか。
 
ここまでご覧頂きありがとうございました!
悔いのない転職・就職活動をしてくださいね!

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