IT業界への転職に有利な資格は?未経験でもITエンジニアになれます。

2019年10月29日

●IT業界の資格にはどんな種類があるの?
●IT業界未経験者だからこそ、自分のセールスポイントになる資格を持っておきたい!
●転職に有利になるスキルがあるって聞いたけど、それって本当?
●ITエンジニアの職種に適した資格やスキルを知りたい!
 
今回は以上の疑問を解決していきます!

IT業界の資格の種類まとめ

近年はあらゆる分野でIT化が進み、多くのIT企業では実務経験の有無に関係なく多くの人材を募集しています。そうした中で、技術者やコーディネーター、マネージメントができる人材などの需要がとても高くなってきており、IT業界の資格が改めて注目されています。
 
IT業界の資格は、実務的な資格から専門的な資格まで多くの種類があります。難易度もさまざまです。資格の種類は国家資格、公的資格、民間資格の3種類があります。
 
中でも国が認定している国家資格は特に信頼度が高く、また実務経験などの受験資格の制限が一切ないのが大きなポイントです。IT業界で仕事をしたことがない人はもちろん、フリーター歴が長い人や学校を卒業してから職に就いたことのない人も、誰でもすぐに受験することができる上、資格取得のチャンスがあるのです。
 
未経験でIT業界に転職したいと考えているのであれば、国家資格の取得は、採用試験や面接時でも大きな自信につながるでしょう。
 
それでは、IT業界の国家資格にはどんな種類があるのかを見ていきましょう。

基本情報技術者試験(FE)

IT業界では広い分野で求められる人気の資格です。ITの基本知識からプログラミングに関する専門知識まで、基本情報技術の全般にわたって幅広い知識を求められます。IT業界の登竜門ともいわれている資格ですが、合格率は約25%とそう簡単な資格ではありません。

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験(FE)よりも難易度が高く、IT知識だけでなくシステム系全分野に対応できる高度な知識、技術を求められる試験です。

ITストラテジスト試験(ST)

ITストラテジスト試験(ST)は、事業や業務の改革、経営戦略などについてIT技術を活用して立案する知識を求められます。最高情報責任者(CIO)、ITコンサルタントなどをターゲットにした資格です。IT業界では超難関のIT資格とも言われています。

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験(SA)は、ITストラテジストが立案したIT戦略を実現させるために、システム方式の設計や開発などを行う人の試験です。
論述式試験があるため、IT業界の資格では特に難易度の高い試験の一つです。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験(PM)は、情報システム、システムの開発プロジェクトの責任者としての知識を問われる試験です。プロジェクトの立案、人員確保、納期や予算、品質管理などの能力が必要です。
論述式試験があるため、IT業界の資格では特に難易度の高い試験の一つです。

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワークスペシャリスト試験(NW)は、ネットワークの専門知識を問われる試験です。ネットワークの技術、ネットワークの設計から構築、運用までを行うことができる、またネットワークのさまざまなサービスにも精通していることが求められます。

データベーススペシャリスト試験(DB)

データベーススペシャリスト試験(DB)は、各企業の重要な情報システムにおける高品質データベースの企画、構築、運用、そして安全に管理する専門能力を問われる試験です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)は、組み込みシステムのスペシャリストの能力が問われる試験です。
パソコンや家電、自動車、産業用ロボットなどに搭載された組み込み式システムのハードウエア、ソフトウエアのいずれにも精通した専門の知識、技術、開発力が必要です。

ITサービスマネージャ試験(SM)

ITサービスマネージャ試験(SM)は、情報システムの運用や管理などITサービスをマネージメントする能力を問う試験です。トラブル発生時の被害の最小化、品質の管理、コストを行いITサービスの向上を実現できる人材かを判定されます。

システム監査技術者試験(AU)

システム監査技術者試験(AU)は、独立した立場から、情報処理システムを調査して安全性、信頼性、気密性、戦略性など総合的に評価、点検し判定する能力を求められる試験です。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験(SC)は、高度な情報セキュリティ技術を要し、情報システムの安全性の確保ができる能力を判定されます。

ITパスポート試験(IP)

ITパスポート試験(IP)は、ITを実践的に活用できる基礎的な知識が判定される試験です。合格率は約50%で、難易度はそう高くありません。

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、2016年から試験がスタートした
新しいIT国家資格です。情報セキュリティマネジメントの計画から運用、評価、改善まで行い、セキュリティ確保の基本的な知識を判定する試験です。合格率は50%以上で、資格取得はそう難しくありません。
 
これらIT国家資格のほか、IT業界の資格には、民間資格、公的資格があります。
例えば、公的資格は日本商工会議所が主催する日商マスター、電子会計実務試験などがあります。
 
民間試験は、Linux技術者認定試験、HTML5プロフェッショナル認定試験、インターネット技術者認定などの資格が人気です。

未経験だと特に大事です!

IT業界は今や飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長していますが、それと同時にITエンジニアの人材不足が深刻な問題になっています。
 
そのため多くの企業では未経験者を積極的に採用し、日々の実務で知識や技術を習得していくというのがIT業界では当然の流れです。この先もエンジニア不足が加速すると言われているIT業界は、未経験からのチャレンジは好条件がそろっているといえるでしょう。
 
とはいえ、未経験での転職には不安があるのは当然です。採用試験、面接時で自分に自信が持てるようになるためにも、IT系の資格を取得することをオススメします。IT業界が未経験ながらにも資格を1つでも持っていることで、IT業界で仕事をする意欲と見なされ、企業側に好印象を与えることができるでしょう。
 
未経験だからこそ、IT系の資格取得は転職にメリットがあるというものです。
では数あるIT系の資格から、IT業界未経験者が転職に有利になる資格を3つご紹介しましょう。
 
・ITパスポート試験(IP)
・基本情報技術者
・応用情報技術者
 
この3つの国家資格は、IT業界の幅広い知識を問われる資格です。IT業界初心者とはいえ、この3つの資格を持っていることで、IT全般に関わるスキルを身に付けていることになります。
 
IT業界のどの分野、職種でも、高いニーズがある資格です。挑戦して取得を目指しましょう。

未経験だとスクールでの学習が必要?

例えば、IT企業の採用試験で、採用担当者が応募者一人ひとりのITスキルを判断するのに、IT系資格が1つでも有るか無いかは大きな判断要素になるでしょう。IT業界未経験者の転職であればなおさら、IT系資格の有無は合否を左右します。
 
ITスキルを身に付ける方法としては、本やインターネット、オンライン講座などを利用する方法があります。ITの知識を得る情報源はたくさんあります。
 
しかし未経験者であればなおさら、何から始めれば良いのか分からない、どの教材が自分に合っているのか分からない、成果もいまいち分からないなどの不安要素が多々あります。また独学は、継続するエネルギーと高いモチベーションを維持する強い心が必要です。ここが独学の最も難しい点かもしれません。
 
一人でコツコツと勉強をしてスキルを身に付けることが難しい場合は、スクールに通う方法もあります。スクールではカリキュラムがあるので個人それぞれに必要な知識を効率良く身に付けていくことができるでしょう。また同じ志を持った仲間と共に学習することでさらに意欲もかき立てられます。
 
IT業界だからといって、IT系の資格取得や技術だけがスキルを身に付けるということでもありません。多彩な職種の長いフリーター歴で培ったものから得た技術力、提案力、継続力、組織力など、さまざまな能力もスキルとなります。
 
しかしこうしたスキルは、自分には見えないものでもあります。自分のスキルについて悩んだ時には、転職エージェンシーを活用するのも良いでしょう。多種多様な人材の転職をサポートしてきたアドバイザーが、今必要なスキル、もっと磨くことで輝くスキルなどをしっかりアドバイスしてくれます。
 
IT系の資格やスキル、それ以外の仕事をするためのスキルを身に付けておけば自分自身も心強いし、さまざまな企業でも高い評価を得ることができるはずです。

自分の進みたい職種にあった資格やスキルを選びましょう

IT業界といってもエンジニア系、マネージャ系など職種によって、適した資格やスキルがあります。それぞれの職種にあったオススメの資格をご紹介しましょう。

●エンジニア系の転職にオススメのIT国家資格

IT業界のエンジニア系といっても、さまざまな職種があります。自分の興味がある、挑戦してみたいエンジニアに関連したIT国家資格を取得するのが良いでしょう。それぞれの職種に適したエンジニアの資格を5つ紹介します。

情報セキュリティスペシャリスト

情報セキュリティを専門とするエンジニア。開発業務を行うIT企業、一般企業のシステム部門、情報セキュリティのコンサルタントなどで活躍することができます。

ネットワークスペシャリスト

情報通信ネットワークのシステムの基盤、アプリケーションシステムを構成するネットワークを専門とするエンジニア。通信企業、データセンター、SI企業などで活躍することができます。

データベーススペシャリスト

各企業のデータを安全に管理し、質の高いデータベースシステムを構築するエンジニア。システム開発会社をはじめIT業界全般で非常に重宝される資格です。一般企業や官庁などのシステム部門などでも活躍することができます。

エンベデッドシステムスペシャリスト

スマートフォン、デジタルカメラ、エアコン、家電などさまざまなものに組み込まれているシステム開発に関するスペシャリスト。自動車や家電を開発するメーカー、関連のSI会社、産業機械メーカーなどで活躍することができます。

システムアーキテクト

アーキテクチャを設計するエンジニア。システム開発企業、ITコンサルタント企業などで活躍することができます。

●マネージャ系の転職にオススメのIT国家資格

マネージャ系の仕事は、実際に現場で働くのではなく、現場の技術者たちをまとめるマネジメント業務がメインです。ITの専門知識はもちろんのこと、プロジェクトの管理や運営する能力、さまざまな場面での対応力が求められます。
 
そうしたマネージャ系の職種に転職するためにオススメの資格は4つ。いずれも難易度の高いIT国家資格試験です。しかし、これらの資格を取得することでIT業界へ転職する際の大きな自信になるでしょう。
 
・ITストラテジスト
・ITサービスマネージャ
・システム監査技術者
・プロジェクトマネージャ
 
人材不足のIT業界だからこそ、やる気のある未経験者の応募はどの企業でも大歓迎です。IT系の資格取得、スキルを身に付けることは、転職には大きなメリットになるでしょう。入社後も、自社内でITエンジニア研修などを行うところもあります。資格やスキルに悩んだら、転職エージェンシーを活用して相談してみるのもお勧めです。

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