ITエンジニアって離職率が高いですか?

2019年06月21日

IT業界への転職を検討している方が一度は引っかかる疑問があると思います。
 
それは[IT業界の離職率!]です。
 
せっかく転職するのであれば、なるべく離職率の低い業界や会社に就いて長く働き続けたいですよね。
 
IT業界は特に離職率が高いイメージがあることから、IT業界はハードワークな上にブラック企業が多い印象があります。
 
離職率が高いということは入社してもすぐに辞めてしまうということですから、何らかの辛い理由があるはずですよね!
 
今回はITエンジニアの離職率やなぜ離職率が高いのかの理由についてまとめてみました!
 
「これからIT業界に転職したいけど、離職率の高さが気になり中々踏み込めない、、」
 
と考えている方は是非この記事をご参考にしてみてください!

【ITエンジニアの離職率平均】

まず、IT業界は本当に離職率が高いのでしょうか?
離職率の平均をみて行きたいと思います。
 
厚生労働省が公表している「平成27年度 雇用動向調査」というデータにようと情報通信業(IT業界)全体の離職率は10.7%という結果が出ています。
 
10.7%という数字が低いのか高いのかよく分かりませんよね。ちなみに、最も離職率の高かった産業は「宿泊業・飲食サービス業」の28.6%です。
 
飲食サービス業と比べると情報通信業は、かなり低い数字ということがわかります。
 
調べたところ離職率10%を下回る会社は離職率が低い会社で一番離職率が低い業界は離職率が7%であるそうです。
10%を上回る会社は離職率が高い会社という定義が一般的なのでつまり、IT業界は微妙なラインですね。
 
この結果からIT業界は離職率が凄く高いとまでは言わないけど、まぁまぁ転職する人は多い業界といっても良いでしょう。
 
それでは、なぜIT業界の離職率が高いのか?
について次の項で解説していきたいと思います!

【ITエンジニアの離職率が高いと言われる理由①】激務な会社が多かった

ITエンジニアとはどんな仕事内容なの?

まず簡単にITエンジニアの仕事内容について解説して行きます。
システムエンジニアやネットワークエンジニアなど、IT関連の仕事に絡む技術者の事を総称してITエンジニアと言います。
 
ITというと難しそうですが、私たちが生活する上で身近にある様々なシステムを動かしていますので意外と身近な存在なんです。
例えば、あなたが良く見るSNSもIT業界の人が開発したシステムですし
企業ホームページの開発やスマートフォンのアプリの開発、テレビなどの家電製品が新しくなった時など必ずITエンジニアが関わっています。
 
わたしたちの生活が便利で豊かになっているのは、ほぼほぼITエンジニアのおかげかもしれません。
 
簡単にいえばITエンジニアは、勤めている企業がクライアントから取ってきた仕事や生活を円滑に進めるシステムを作り込むことが仕事です。
 
1つのシステムを完成させるまでには、かなりの人や時間が必要になります。

[激務な理由その1]人手不足

ITエンジニアが激務な理由はいろいろあると思いますが、一番の理由は人手不足でしょう。
 
経済産業省が4月に発表した「IT人材需給に関する調査」のデータを見てみたところ、2030年にはIT人材が45万人不足すると予想されていました。
 
なぜ45万人も不足してしまうのでしょうか?
なぜなら、現在AIの発達でIT技術は進化し、IT業界の仕事は増えるいっぽうです。
スマートフォンの中には沢山のアプリがありますし、人件費削減のために最近はどんなお店でもタブレットで注文するシステムが活用
されていますよね?
 
これからは人がAIに仕事を取られてしまう時代なんです。
2030年頃にはコンビニ・一般事務・飲食店などの仕事は全てAIが代替えしてしまうでしょう。
 
そのAIを動かすのがIT業界の人々なのです。
AIの数が増えれば増えるほど人手不足が起きてしまうんですね。
 
しかし、IT業界は激務なためか、なぜか人気がない職種です。
人が増えず、十分な知識を持ったITエンジニアの数が増えていないのに社会に必要とされているシステムが増えすぎて
溢れかえっていますので、当分人手不足は解決しない問題でしょう。

[激務な理由その2]子請け業務が多い

大手企業は別ですが、中小企業になると大手企業から請けた大きいシステムの子請け業務が多くなります。
 
お客様と直接やり取りをするのではなく、大手企業に一方的に納期を切られて業務をしなければならないので、無理な注文でも受けなければならない事が多く結果、残業が増えて激務になってしまうのです。
 
大手企業の奴隷のように働かされて人材を使い捨てにするブラック企業も僅かながら存在します。
そのような新人をろくに育成せずに現場へ放り込む会社がIT業界の離職率を上げてしまっているのでしょう。
 
一部の中小ブラック企業に限った話なので、このような子請け業務で激務になりたくない方は、
 
リクルートITスタッフィング
https://www.itstaffing.jp
 
などの優良な転職サイトで大手のホワイト企業を見つけてみてください。
 
大手企業の奴隷となって働く子請け業務は、ストレスにもなりますし、
やりがいも将来性もありませんので、なるべくこのような会社は避けたいですね。

【ITエンジニアの離職率が高いと言われる理由②】転職しやすい

上の項目では激務というネガティブな理由でしたが、この項ではポジティブな転職理由について解説していきたいと思います。

IT業界は人材不足で引く手あまた

上でも少し触れましたが、IT業界では慢性的な人材不足が長く続いている状態です。
 
更なるITの発達により、この人材不足はすぐに解決することは難しいでしょう。
特に有能なITエンジニアやプログラマーの数は極端に少ないので、複数のIT言語を習得したエンジニアはどこの企業からも引く手あまたなんです。
IT技術が進歩してきたので、IT未経験の人材はそれなりに増えてきたのですが、自分で技術を応用できるエンジニアはほぼいません。
 
普通では入社できないような大手企業であっても有能なエンジニア・プログラマーになれば積極に採用してもらえます。
現在のIT業界はまたとないIT業界は売り手市場とも考えられるでしょう。
 
更にITエンジニアは昔より需要が広がっています。
IT業界はもちろんですが、他の業界でもIT技術者の採用は必須となっています。つまり企業エンジニアですね。
 
このように、技術さえ身に着けてしまえばどんどんキャリアアップして、より良い条件の会社に転職できるので結果離職率が高くなっているのです。

転職するたびに収入がUPすることが多い

ITエンジニアの平均年収はおよそ500万〜600万円ほどです。
日本の会社員の平均年収が400万円ほどなので、ITエンジニアの年収の水準は高いという事が解るかと思います。
 
ただでさえ高収入のIT業界ですが、転職する度に更に収入がアップしていくのもIT業界の特徴です。
どういうことかと言うとIT業界は他の業界と比べてヘッドハンティングが多いという事です。
 
ヘッドハンティングとは優秀な人材を外部からスカウトして自社に引き入れる事です。
引き入れる人の事をヘッドハンターといいます。
 
上でも申し上げましたが有能なITエンジニアの数はわずかしかおらず、どの企業ものどから手が出るほど欲しい人材なのです。
ですので、優秀なITエンジニアになれば様々な企業が今の就労条件より良い条件を提示にスカウトに来るのです。
 
その為、転職する人が他の業界と比べると非常に多いのです。

ITエンジニアならIT系全般の仕事ができるようになる

ITエンジニアを経験してさまざまなIT言語を使えるようになれば、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどのIT上位職へのキャリアアップが可能です。
 
ITエンジニアからキャリアアップできる職業はこちらです!

・プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーの業務内容は、システムエンジニアが受注したシステムの構造や機能に応じて、予算やスケジュールを組み、
開発に必要なメンバーを決定してチームを編成してプロジェクトを遂行するチームリーダーのような立ち位置になります。
 
メンバーを統率しシステムを完成させ、クライアントに納品するところまでがプロジェクトマネージャーの仕事となります。
運用のライフサイクルを見通したプロジェクトを策定するのも、プロジェクトマネージャーに必要な能力です。
プロジェクトを統括する重要な仕事なので平均年収も650万円とやりがいのあるお仕事です。

・ITコンサルタント

ITコンサルタントは全てに精通している必要があります。
高いITスキルが必要とされるため、未経験からいきなりITコンサルタントとして雇ってくれる企業は殆ど無いと行っていいでしょう。
未経験から目指すのであればまずは、IT企業に入ってシステムエンジニアやプログラマーとしての経験を地道に積み、精通してからITコンサルタントに転向するのが一般的です。
 
そしてプログラマやシステムエンジニアとの最大の違いはITの知識に加え、
契約先のクライアントの業界や経営についての知識も必要となってくるところです。
IT業界だけではなく、様々な業界の動きにアンテナを伸ばす能力も必要なお仕事です。
平均年収は700万円で人によっては年収1.000万円も夢ではない職種です。
IT業界に携わるなら目指していきたいお仕事です。
 
このようにITエンジニアはヘッドハンティングで良い条件の会社に移動したり
上位職に転職してキャリアアップ・年収アップしていく道を辿っていくので結果的に転職率が高くなっているんです!

まとめ

今回はITエンジニアの離職率についてのまとめでした!
 
たしかに業界全体の数字だけを見てみると離職率は高かったですが「人が足りなくてつらいから」「給与の割に激務だから」という理由はブラック企業に勤めてしまったわずかな人々だけでした。
 
実際の離職率が高い理由は
 
【スキルをつけてキャリアアップしやすい業界だから】
【引く手数多の業界なので、条件の良い会社に次々に転職していけるから】
 
というポジティブな理由だったんですね!
 
給与がもっとほしい!待遇のいい仕事がしたい!
 
と思っている皆さんは是非、未経験からキャリアアップしていける引く手あまたのIT業界に転職してみてはいかがでしょう、
 
ここまでご覧頂きありがとうございました!

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