一般事務のキャリアプランは?10年後の将来性はどうなの?

2019年07月17日

求人倍率が常に高い人気の職業、一般事務。
未経験で特別な資格を必要とていないのも人気の理由です。
 
一般事務を希望するのは実は特に女性の方が多いんです!
 
そんな女性がなりたい一般事務の仕事ですが、キャリアプラン、出産や結婚してからも続けて働くことができるかどうかなどのライフプランも含めて分からない事が多いですよね。
 
今回は女性目線で見た一般事務の将来性について解説していきたいと思います!

一般事務のキャリアプランを見てみよう!

まずは一般事務のキャリアプランから見ていきたいと思います!
 
【スキルアップできるのか?】
【年代別年収と最高年収は?】
【結婚・出産後でライフスタイルが変わっても再就職できる?】
 
特にこれらの項目に注目して見ていきたいと思いますので、今後出産してからも働きたい!と思っている女性の方は必見です!

スキルアップできる?

まず、スキルアップの前に一般事務の仕事の将来性について見ていきましょう。
 
ミドルの転職というサイトに「AIに代替される仕事」という調査結果を発見しましたので、こちらを参考に見ていきましょう。
このアンケートによると、81%の転職コンサルタントが「10~20年以内にAIに代替される業務がある」と回答していました。
 
そして、コンサルタントが答えたAIに代替される仕事のトップ2に一般事務がランクインしていました。
 
1位 経理・財務・会計系(42%)
2位 一般事務・秘書・アシスタント系(41%)
3位 コールセンター(37%)
 
なぜ一般事務がAIに代替えされてしまうのかというと、一般事務はAIの得意とするルーチンワークが多いからというのが最大の理由なようです。
マニュアル通りの正確で迅速な処理などは、むしろ人間よりロボット向きのお仕事です。他にはバックオフィスや製造管理に関わる業務なども人の手がなくてもできる仕事と言われています。
 
今すぐではありませんが、5年から10年後には一般事務の仕事は減少していき採用数が減っていき競争率の高いお仕事になって行くでしょう。
 
そんな競争率の高い時でも職にありつけるようにするには、やはりスキルアップするしかないでしょう!
 
それでは一般事務が身につけておきたいスキルを見ていきましょう。

その1.専門的な知識でスキルアップ!

一般事務とは別に語学力があったり、法律知識があったり、ITスキルがあったりすると、スキルアップや転職に有利になる場合が多いです。
大企業では日々のルーティンワークがメインですが、中小企業ですと人数が少ないため、多くの仕事を回してもらえる場合がほとんどです。
 
様々な仕事に携わりその企業に役立つ知識やスキルを見つけて身につけていくことをおすすめします。

その2.クリエイティブなスキル

今はインターネットが使えて当たり前の時代になっています。MOSの資格くらいでは目立たない時代です。
企業でもSNSを運用した業務を取り入れているところが増えていますのでSNS運用できる知識やスキル、ライティングや情報発信などのスキルを一般事務業務と合わせて兼ね備えることができれば貴重な戦力になるでしょう。
 
日々の業務のみではスキルアップは難しそうですね。
しかし、業務とは別に何かに特化した資格を取得すればキャリアアップも夢ではなさそうです!
こちらについては後で記述させて頂きますね!

年収は?

続いて一般事務の年収の平均についてです。
 
学校教員統計調査によると一般事務全体の平均年収は248万円でした。
平均年収推移は240万円~270万円となっています。
ただ、これには非正規雇用や派遣やパートなども含まれていますので正社員であれば300万円ほどの年収、上場企業の正社員の一般事務であれば350万円ほどの年収が見込めるでしょう。
勤務する企業によっても異なりますが一般事務の特徴としては、同企業の他の部署の正社員(例えば営業や経理など)と比べて平均年収が低いのが一般的です。
それでは男女別・年代別の平均年収をみてみましょう。

[男女別の平均年収]

男性の平均年収 273.3万円
女性の平均年収 206.3万円

[年代別の平均年収]

30代 213.7万円
40代 248.5万円
50代 298.2万円
 
更にパートやアルバイトの場合はもっと低くなります。
一般事務の場合はほとんどが時給制度になっており時給850円から1000円前後が一般事務のパートの相場です。
お給料(月収)でいうと約16万円貰えれば良い方ではないでしょうか。
 
このように一般事務はルーティンワークが多く誰でも代用できる仕事が大半のため、どうしても薄給になってしまう業種のようです。新卒であれば、どの業種でもこの程度のお給料かと思いますが結婚・出産を視野に入れる30代に差し掛かるともう少しお給料が欲しいところですね、、。

育休等の後も再就職できる?

女性の方が気になるところはここかと思います。
現在は独身・既婚であってもお子さんがいらっしゃらない方は、専業主婦になるか保育園に預けて働くかはまだ解らないけれど、万が一の時に働くという選択肢を残しておきたい!と思う方が大半だと思います。
この項ではそんな方のために、一般事務の育休後に再就職できるかどうかについて解説していきたいと思います!
 
まず、先ほど述べましたが一般事務は将来的にAIに代替えされ仕事自体がなくなる可能性がある職業です。
これは単純に育休後とは関係なく一般事務全体の求人数が減ってしまうということです。
特にあなたの年齢が結婚出産を経て30代になると、一般事務の仕事の経験が豊富で、仕事のノウハウなどを把握している即戦力として能力を求められる求人が多くなり、再就職の難易度や競争率がぐっとあがってしまいます。
一般事務として再就職をしたい方は、少しでも採用されやすい20代のうちに動き始めるようにしましょう。

一般事務でも将来性を確保するにはどうしたらいい?

ここまでで如何でしたか?
一般事務一本でやっていくにはキャリア面でも給与面でもライフプラン面でも少々不安を覚えてしまうことばかりでしたね。
しかし諦めないでください。事務職は実は専門的なものを含めると8種類あります。
一般事務からスキルアップし、以下でご説明していく専門的な事務職を目指していくと将来性を確保できるかもしれません!

IT事務になる

一般事務+多少のプログラミング知識で未経験から採用してくれるIT事務。
IT事務は年収の高い企業がとても多く、基本的にはIT事務の方が一般事務と比べると時給単位で数百円以上高い求人が多いです。
 
研修制度をしっかりとりいれている会社が多いので働きながらキャリアアップできます。
プログラミングの知識を増やしていけば、エンジニアやプログラマーなどへのキャリアアップが可能なお仕事です。

貿易事務になる

営業事務営業事務は、企業の営業担当者のアシスタント業務がメインの業務になる事務です。
営業が販売した商品の受発注や請求書などの発行、クライアントからの電話対応や事務作業などがメインです。
営業経験か一般事務経験があれば未経験でも採用されることの多い職です。

経理事務

経理事務とは名前の通り経理に関する事務作業を行うことがメインになります。
見積書や伝票作成などの経理関連の事務作業が中心です。
簿記などの資格を所持している人は馴染みのある単語が沢山出てくるので馴染みやすいでしょう。
簡単なパソコンのスキルと一般事務程度の知識があれば未経験でも転職可能な職です。

医療事務

病院やクリニックなどの医療機関に従事する事務を医療事務といいます。
患者様の応対をする場合もありますが、メインは医療費の計算・診療報酬を請求になります。
未経験での転職は難しいですが、一般事務のスキルに加えて診療報酬請求事務能力認定試験という認定資格を取得しておくと、即戦力と見なされ採用される可能性が高くなりますよ。

特許事務

特許制度に基づく事務処理全般をするのが特許事務です。
 
主な業務は特許出願手続きや他の会社に対して第三者の知的財産を侵害していないかどうかを調査する業務もあります。法律も知っている必要があり幅広い業務に対応する可能性があります。
 
特許事務所に転職できれば給与が大幅アップします。海外への申請もあるので英語のスキルがあると尚良いでしょう。

労務事務

労務とは労働者が安心して働くための組織づくりを担う部署です。労務事務とはその部署の事務ですね。
 
給料計算のチェックや福利厚生をしっかり取れているか確認する業務などを担当します。
 
一般事務のスキルに加えて労働基準法など法律を知っている必要があり、専門的な知識が必要な職です。

法務事務

企業にある法務部門で従事している事務を法務事務といいます。
主な業務は不動産、会社登記、商取引など法的案件などに関する事務作業です。
 
法律に関する幅広い知識が必要になってきますので、法学部出身の方や、法律関連の資格を取得しておくと転職に有利です。
また、一般事務程度のPCのスキルは必須となります。

まとめ

今回は一般事務のキャリアプランについてのまとめでした!
一般事務は他の職種と比べると給与が上がりにくく、更に今後AIに代替えされて求人が減って行く業種ということがわかりましたね。
 
しかし、上記で挙げたように一般事務でも何かに特化して突き詰めて行くと専門職としてキャリアアップは充分に可能です。そうすれば給与の大幅アップも望めます。
 
特にIT事務のようなIT業界はAIの発展により更なる人手不足が予想されています。
一般事務のスキルにプラスして僅かなITスキルを身につけていれば、結婚出産後に仕事復帰する時も引く手数多になれる業界です。
 
是非今からでも遅くありませんので、一般事務であっても何かに特化した技術や資格を身につけて将来性のあるお仕事をみつけてくださいね!
 
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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