【フリーター年金事情まとめ】払う必要は?いくら貰える?未納だと?

2021年11月10日

フリーター年金事情まとめ

今回はフリーターの年金事情についてまとめてみました!

・年金ってフリーターでも払う必要あるの?
・フリーターは老後いくら年金がもらえるの?
・どうせ支払ってももらえないから払いたくない!未納だとどうなるの?

フリーター生活をしている方は正社員と比べて生涯年収が低い事は明らかなので老後の生活を支える年金について
気になって考えている方も多いのではないでしょうか。

頭の片隅で不安に思っていた方は当記事で全て悩みを解決しちゃいましょう!
それでは見ていきたいと思います!

フリーターが払うべき年金まとめ

フリーターは就職すると年金を含めた社会保険を会社に支払ってもらえる正社員とは違い自分で全てお金の管理をしなければなりません。
そのため

『あのお金も支払う必要があったの!?』

『知らずに未納だった!』

この項ではそんな生活を支えてくれる公的年金について分かりやすくご紹介します。

◆年金の仕組み

まず年金の基本的な仕組みについて解説していきたいと思います。

日本では老後の資金を若いうちから積み立てていく年金制度が確立されています。
年金についてピンとこない方も多いようですが国民皆年金制という制度がありフリーターであっても原則として20歳以上60歳未満のすべての国民は公的年金に加入する義務があるのです。繰り返しますがフリーターの方も国民年金の支払いをする義務があることを必ず覚えておきましょう。

年金制度は現役世代が納める保険料で高齢者の生活を支えるという賦課方式によって成り立っています。正式には公的年金という名称で加入している人の働き方によって以下の3種類の年金に分かれています。

・国民年金
日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人

・厚生年金
厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務するすべての人

・共済年金
公務員・私立学校教職員など

この3つの年金の中でフリーターが加入しなければならない年金は国民年金です。
これについて詳しく見ていきましょう!

国民年金

上記で公的年金が働き方によって種類が分かれることはお伝えしました。
フリーターが支払うのは国民年金ですが、その中でも被保険者の種類が以下の通り分けられています。
あなたはどれに当てはまるか確認してみてください。

・第1号被保険者
自営業者や学生やフリーター、無職の人などが対象となります。
保険料の納付は個人で行う必要あり何もしていなければ未納状態になっている可能性が高いです。
納付は納付書による納付や口座振替などでできます。

・第2号被保険者
厚生年金保険の適用を受けている事業所に勤務する会社員はこれにあてはまります。
自動的に国民年金にも加入することになる(65歳以上の老齢年金受給者を除く)。
保険料の納付は勤務先の事業所と折半して納付するシステムなので給与から天引きされるのが一般的です。
個人で納付する必要は殆どの場合ありません。

・第3号被保険者
第2号被保険者の配偶者で20歳以上60歳未満の人。
例えば第二号被保険者の子供や妻です。
その中でもパートなどで年収が130万円以上で健康保険の扶養となれない人は第3号被保険者ではなく第1号被保険者に該当してしまうので注意が必要です。

このように就職して正社員として働いている人は、国民年金に上乗せして厚生年金を受け取ることができるのです。
これが良く言われる2階建て構造と呼ばれるものです。
更に現在は年金を貰っても更に2,000万円老後の資金が足りないと言われる時代ですので個人年金保険に加入し3階建て構造にして将来に備える人もかなり増えているようです。
つまり正社員と比べて国民年金しかないフリーターの老後はかなり厳しいということが解ります。

厚生年金に加入するには

フリーターであっても正社員のように厚生年金に加入することができれば2階建て構造になるので老後も大分楽そうですよね。フリーターも加入できる厚生年金はあるのでしょうか?

結論から申し上げますとフリーターでも厚生年金に加入できます。実は知らない人も多いと思いますが平成29年に社会保険に関する法が改正されました。以下の条件を満たしているフリーターである場合は厚生年金の加入が可能になったのです!

・勤務先の従業員数501人以上
・週20時間以上働いている
・月給88.000円以上
・雇用期間1年以上

参照元:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/2810tekiyoukakudai/

なぜ従業員数が501名以上必要かと言うと厚生年金は個人と会社が保険料を折半して支払うシステムのため500人以下の会社では雇用コストの観点で正社員にのみしか加入を認めることが出来ないのです。

方が改正されても、まだまだ社会的にはフリーターは国民年金という風潮も根強く上記の条件を満たすフリーターはまだまだ少ないのが現状です。つまり国民年金のみと考えて老後の試算をした方が無難でしょう。

次の項ではフリーターの受給できる年金額と必要な貯蓄について解説してきます。

フリーターでがもらえる年金はいくら?老後2000万の貯金って本当にいるの?

この間金融庁の金融審議会が「人生100年時代」における資産形成を促す報告書を公開したことは大きな話題になりましたよね。65歳の定年退職から30年間生活するとなると年金のみでは2,000万円生活費が足りないと発表され大変話題になりました。正社員は勿論フリーターの皆さんは更に将来に不安を抱いてしまったのではないでしょうか?

この項ではフリーターの年金額について解説していきます。

フリーターがもらえる年金の金額

フリーターの平均月収からもらえる年金額を算出していきたいと思います。

フリーター男女全体の平均月収 218,000円
フリーター男性の平均月収 234,500円
フリーター女性の平均月収 189,700円

平均月収を書きましたが実は国民年金の受給額は一律です。国民年金の年金受給額は月に約6万5000円です。

正社員として雇用されていたり、非正規雇用であっても厚生年金に加入している方はこれにプラスで厚生年金代が加わり毎月受給できます。しかしフリーターで国民年金1本でやってきた方は65,000円です。

かなり少ないですよね。

例えばあなたが65歳で定年した時に親が残してくれた持ち家があって、更に90歳前後で年金受給している親世代が健在で光熱費や食費を支払い続けてくれるにしてもこの金額は生きていくのがやっとでしょう。

もし、持ち家がなく賃貸で親もすでにいないのならば絶望的です。
仮に3万円の家賃の風呂ナシ賃貸を借りたとして食費2万円光熱費1万円でかなりぎりぎりの生活を送ることになります。病院にいくことも出来ない、かといってこの歳でどこもバイトで雇ってくれない惨めな老後を過ごすのです。

老後に生活していくのに必要な金額は毎月最低でも15万円と言われています。豊かに生活するには25万円とも言われています。それらを踏まえると65歳から30年生きるとして

15万円×12か月×30年=5.400万円!!

なんとフリーターの方は2.000万円どころではありませんね。
定年までに5.400万円の貯蓄ができるフリーターは存在するのでしょうか、、。

また、さらに怖いのが国民年金の未納がある場合!
次の項では未納があるとどうなるかを解説していきたいと思います。

フリーターだけど全く年金払ってません!未納だとどうなりますか?

最初にも言いましたが、国民年金を納付するのは国民の義務です。

実家住まいで年収57万円以下のフリーターは国民年金が免除されるという新しい制度が出来ましたが一般的には必ず支払う必要がありますし、支払わなければ勿論6万5000円の年金も受給することは出来ません。でもたった6万円のために年金を定年まで支払うのは馬鹿らしい!と思う方がいるのも納得できます。しかし年金を払わないとどうなるのか不安ですよね?

年金を支払わないとどうなるのでしょうか。結論から申し上げますと未納について近年ではどんどんと措置が厳しくなってきています。国民年金の未納があった場合は以下のように推移していきます。

・特別催告状
・最終催告状
・督促状
・差押予告
・差押え

差し押さえはないというサイトもありますが、差押えはあります。
どうしても払えない場合は早めに年金機構に連絡をしてください。窓口に直接言って払える金額を提示してみるなど早めに対策をしましょう。

フリーターにはキツイ!年金が今後もらえなくなるという悲報

厚生年金である正社員が年金を一番多くもらえる

以上の結果からやはり国民年金だけでは生活する事は難しく厚生年金も受給した方が断然老後にゆとりがでるという事が解りましたね。

さらに詳細に年金について知りたい人は、日本年金機構からあなた宛てに送られてくる年金定期便というものをご確認ください。毎年誕生月に年金機構から送られてくるものです。これにより、より正確な年金受給額や未納の有無がわかります。

正社員の場合は40年間厚生年金保険料の支払いをした場合、単身世帯であっても月額平均15万円以上の厚生年金が国民年金に上乗せされます。仮に国民年金が6万円だとしたら21万円もらえるという事です。単身ではなく妻など扶養がいる場合の受給額は20万円を超え、国民年金と合わせると26万円とフリーターの何倍もの受給額になります。

つまり、正社員が断然お得ということですね!

正社員を目指し厚生年金を貰おう!

当記事を読んでヤバいと思った方は正社員になるのが一番の近道です。
定年退職のあとの自分が少しでも楽になるような働き方を探してみましょう。正社員になれば万が一、今後年金を国民が受給できなくなった際でも退職金でなんとか生きていけるかもしれません!!

・定職に就いたことがないから不安
・正社員を目指しているけど中々採用されない

もし転職に慣れているのであれば自分で見極める方が良いかもしれませんが、初めての就職活動なら絶対に就職エージェントを利用することをお勧めします。

まとめ

今回はフリーターの年金事情まとめでした!

今回の記事をまとめると

・フリーターは国民年金を支払う必要がある
・国民年金は厚生年金より受給額が低い
・受給額が多い国民年金+厚生年金に加入するには正社員になること!
・福利厚生の充実した企業の正社員になるには『リクルートスタッフィング』を利用する!

でしたね!

記事でもご紹介しましたが条件を満たしていればアルバイトでも厚生年金に加入させてくれるバイト先もありますので念のため勤務先に問い合わせてみると良いでしょう!今回で支払わなければならないお金についての疑問は解決したのではないかと思います。

しかし定年退職後の老後ことを考えると国民年金のみしか受給できないフリーターは正社員よりどうしても厳しい状況になってしまいます。今からでも遅くありません。老後をなるべく充実させるためにも正社員への道を目指してみては如何でしょうか。

ここまでご覧頂きありがとうございました!

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