【フリーターが社会保険に入る方法】メリット・デメリットまとめ

2021年11月03日

フリーターが社会保険

今回はフリーターと社会保険についてまとめてみました!

  • フリーターは社会保険に加入する必要がある?
  • フリーターは社会保険に加入できない?
  • 社会保険のメリットやデメリットは?
  • 私は社会保険に入るべき?!

このような疑問がある方は是非ご覧ください!
それでは見ていきたいと思います!

フリーターが社会保険に加入する方法は?

結論から先に申し上げますとフリーターでも社会保険を諦める必要はないです。フリーターでも正社員と同様に条件さえ満たせば社会保険に加入することが可能です。

まずは、社会保険のシステムやなぜフリーターは損してしまうのかについて見ていきましょう。
一口に社会保険と言っても、健康保険や厚生年金など様々な種類がありますので見ていきたいと思います!

社会保険とは

まず簡単に社会保険について解説していきたいと思います。
社会保険とはあなたが生きていくうえで起きるかもしれないリスクを考慮してそれらのリスクからあなたを守るために作られた社会保障の制度のことです。

社会保険に加入していれば病気やケガ、失業した時や老後などに備えることができます。
社会保険には様々な種類がありますのでご説明させて頂きます。

雇用保険
雇用保険はあなたが失業したときに保障してくれたり再就職のサポートをしてくれる保険の制度です。
失業しても一定期間給付金を受け取ることができます。1週間の労働時間が30時間以上あるフリーターは加入することが出来ます。1週間の労働時間が20~30時間であっても1年以上同じ職場で雇用される見込みのある方も加入することができます。

労災保険
労災保険とは、仕事中や通勤時間にケガや事故などで負傷した場合に給付金が出る制度です。
フリーターはあまり知らない方も多いかもしれませんが全ての労働者を守るための大切な保障です。
保険とありますが、これはあなたが支払う必要のない保険で全額事業主負担となっています。自分で加入していないので適用されると思っていない人は多いですが労災保険に加入するのは事業所の義務なので、これは既に加入済みの保険という訳です。
正社員だけでなくフリーターにも適用される事をしっかりと覚えておきましょう。

厚生年金保険
厚生年金保険とは国民年金に加算して老後に年金を受給するための保険です。フリーターが入っておいた方が良いナンバーワンの社会保険といえばこれです!厚生年金保険は保険料をあなたと会社とで折半して支払うため、負担が少なく国民年金より年金の支給される金額が上がる良いことばかりの保険です。
フリーターがこの厚生年金保険に加入するには正社員の4分の3以上の労働時間かつ雇用の契約期間が2か月以上である必要があります。また厚生年金保険に加入すると、健康保険にも加入する必要があります。健康保険とは、病気やケガの時に利用する医療保険のことです。

自営業やフリーターの方が一般的に入る医療保険は国民健康保険です。
国民健康保険と健康保険の違いは「傷病手当金」や「出産手当金」といった給付を受けらるかどうかです。健康保険ならそれらの給付を受け取ることが出来るのです。

絶対入った方が得なのですが、しかしフリーターでも厚生年金に加入させてくれる事業所はまだまだ少ないのが現状です。なぜなら先に申し上げた通り企業と保険料が折半だからです。企業はフリーターと保険料を折半にはしたくないんです。正社員なら問答無用で加入できますが、現代の日本ではまだまだフリーターが厚生年金に加入できるシステムは整備されていません。フリーターは国民年金が残念ながら一般的なのです。

しかし万が一でも整備されていれば儲けものなので、是非1度勤務先に問い合わせてみた方が良いでしょう。

フリーターが社会保険に加入するメリットまとめ

次はフリーターが社会保険に加入するメリットを見ていきたいと思います。

メリットその1. 病気などで給料がもらえなくなったときでも給付金や年金が支給される。
メリットその2. 社会保険料が所得から控除されるので納付する税金が減る。
メリットその3. 労働時間の上限や年収の上限がなくなる。
メリットその4. 失業しても給付金がもらえる。
メリットその5. 年金の受給額が増える
メリットその6. 「傷病手当金」と「出産手当金」がもらえる

フリーターが社会保険に加入するデメリットまとめ

続いて社会保険に加入するデメリットです。

デメリットその1. 社会保険料を支払うので手取り額が減ってしまう。
デメリットその2. 配偶者の家族手当が支給停止になる場合がある。

フリーターである私は社会保険に加入すべきなのか?

最後に結局フリーターは社会保険に入る方が良いのか入らない方が良いのかについて解説していきます!結論から先に申し上げますと厚生年金保険に加入できるならどのような状態であっても、年金の受給額が違いますので加入するほうが断然得です!

下記では厚生年金に加入できない前提で損か得かを解説していきます。

損得のみで言えば年収約130万円以下であれば、社会保険に加入しないほうが得!

損か得かで考えたら130万以下の収入であれば社会保険に加入しない方が得でしょう。

なぜかと言うと、先ほどメリットであげた給付金や年金が支給されるという件は130万円以下の収入であれば、あなた自身が社会保険に加入しなくても、親や夫などの配偶者の社会保険の被扶養者になれば叶うことだからです。

別で国民健康保険や国民年金に加入していれば病気や老齢のときでも給付が行われますので社会保険加入のメリットはありません。また他にメリットにあげた節税の効果も月々の社会保険料の方が大きな金額になりますので、これもデメリットの方が勝ちますね。

つまり社会保険加入で得するのは130万以上稼ぐ人や130万円以上稼ぎたい人のみということになります。労働時間や年収の上限なく働いたほうがよいのかどうかを考えればよいことになります。

しかしこれまで述べたことは配偶者が加入する社会保険の被扶養者になれることを前提に話しています。
被扶養者になることができず勤務先の社会保険にも加入しないフリーターは国民健康保険や国民年金に加入することになると思いますがこれらの保険の保険料は多くの場合社会保険料を上回ります。
その為被扶養者になることができないフリーターは週30時間以上勤務して社会保険に加入したほうが得という事になりますね!

損しても将来を考えると社会保険は加入するべき!

メリットが多い社会保険ですが高い保険料を支払うことをデメリットに感じる人は多いでしょう。
特にフリーターの平均月収は20万円前後なので一万円前後の保険料は決して安くはない金額ですよね。

しかし、社会保険には大きな魅力があります。万が一が無ければただ保険料を支払っただけの損ですが、損得の問題ではないのです。万が一のために備えるのが保険です。
お金を支払い続けただけの大きなメリットが保険にはあります。特に企業が販売しているような保険よりも社会保険の方が保証内容が充実です。

万が一あなたが失業したり怪我したり病気になった時に、かなり手厚い保障によって助けてもらうことができます。
特に正社員ではなく、フリーターとして長期にわたって働き続けるライフプランを立てているのであれば、社会保険には早めに加入しておいた方が良いです。フリーターは特に雇用が安定していないので目先の利益だけで行動するのではなく、万が一の事を常に考え長期的な目で物事を見ることが大切です。

先ほども申し上げましたがあなたの事業所で厚生年金がフリーターでも加入できるなら絶対に加入しておいた方が良いでしょう。厚生年金保険に加入していない場合でも日本国民である以上、国民年金に加入する義務があります。

しかし厚生年金より国民年金の方が保険料が高く受給額が低いのです。
例えをあげると国民年金を月額約10.000円支払ったとしても受け取れる額は基礎年金65,000円です。
しかし厚生年金で支払う場合は保険料は事業所と折半が基本なので支払う額は5,000円になります。
さらに将来受け取る年金の額は基礎年金65,000円に厚生年金の19,000円を足した84,000円となるのです。

国民年金という選択肢は負担が大きくリターンが少ないので厚生年金に加入できるのであれば必ず加入しておいてください。

フリーターに拘らないなら正社員になるのも1つの手

もしあなたが夢のために仕方なくフリーターでいるのでなく、フリーターでいることに特に理由や拘りがないなら正社員になってみては如何でしょうか?

正社員になれば問答無用で厚生年金にも加入できますし、会社の福利厚生で支払い方は給与から天引きされるのが一般的なので個人で手続きする必要もなく楽ですよ。

更にフリーターでいるより、正社員になったほうが様々なメリットを受けることができます。
具体的には

  • 社会的信用
  • ボーナスがもらえる
  • 生涯年収アップ
  • 退職金の支給
  • 厚生年金に加入できる
  • 雇用の安定
  • 社会保険料の優遇

などです。
フリーターが悪いというわけではありませんが、今の日本では厚生年金をはじめ正社員の方がフリーターより多くの信頼や恩恵を受けることのできるシステムになっています。

フリーターはどうしても社会的に不利なので、現状の仕事先の待遇を不満に思っている人は思い切って正社員になってみるのも1つの手ですね。

【まとめ】

今回はフリーターと社会保険についてのまとめでした!

当記事をまとめると

  • 年収130万円以下のフリーターなら社会保険に入るのはメリットばかりではない!
  • 厚生年金保険に加入できる事業所で働いているフリーターなら絶対厚生年金保険に加入した方が絶対良い!
  • 正社員になれば福利厚生でお得に全員厚生年金社会保険に加入することができる!

でした!
社会保険はメリットばかりではありませんが、あるに越したことはありません!加入したいけど自分で手続きするのは面倒、、という方はこの機会に正社員になってみては如何でしょうか?

もし就職するのに自信がないという方は就職エージェントの力を借りるのがオススメです。
優秀なエージェントが福利厚生のきちんとした優良企業を紹介してくれます。職歴のない方のために履歴書の書き方など1からサポートもしてくれますよ!

皆さんも是非正社員を目指して将来安泰になりましょう!
ここまでご覧頂きありがとうございました!

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