社会人気取りのフリーターと言われる理由

2021年10月20日

社会人気取りのフリーター

今回はフリーターが自分の事を社会人とったり、バイトの事を仕事と言うと失笑されてしまう理由について解説していきたいと思います!

「バイトだって立派な仕事なのになぜ馬鹿にされるの??」
「社会人気どりではなく、バイトだって立派な社会人だ!」

こんな疑問や憤りがある方は是非ご参考にしてみてください。
それでは、見ていきたいと思います。

フリーターは社会人気取りと言われる4つの理由

まずは社会人気どりと言われてしまう理由から見ていきたいと思います。

フリーターの事を非正規雇用者とも呼びます。
非正規であったとしても雇用者ですので立派な社会人と言って良いでしょう。

しかし、世間はフリーターの事を中々社会人として認めてはくれません。
現にフリーターとしてずっと働いていた人がいざ正社員に就職しようと思った時、フリーターとして何年も仕事をしていたとしても、採用担当者はあなたの事を社会人経験なしとみなすでしょう。

これは何故なのでしょうか。

大きく分けると4つの理由があります。

  • 生涯年収が正社員の三分の一程度だから
  • 年金をほとんどもらうことができないから
  • 定年後も働かなければならないから
  • 結婚に不利だったり、社会的立場が低いから

これらの理由からフリーターは社会人と認定されないのでしょう。
それでは詳しく見ていきたいと思います。

生涯収入が正社員の3分の1程度

まず1つ目の理由です。
意外と知らない人も多いかもしれませんが正社員と比べるとフリーターの生涯年収はなんと3分の1以下というデータがあります。

正社員の生涯年収の平均額が2~3億円なのに対してフリーターの生涯年収は5~8千万円。

フリーターであっても正社員であっても20代の頃の平均年収はほとんど変わりません。それなのに何故3倍の差がついてしまうのでしょうか。

なぜなら、正社員は昇給制度や資格補助制度や年功序列制度により給料を少ないですがほぼ毎年あげることが出来ます。しかしフリーターは基本的に時給で勤務していますので昇給という概念がなく、働けば稼げるし休めば稼げないという勤務スタイルです。

20代の頃は体力があり仕事もありますのでフリーターは稼げます。掛け持ちをすれば同世代の正社員より稼ぐことが出来ます。しかし30代になり、掛け持ちや深夜バイトをする体力がなくなり体調などを崩すとガクンと収入が落ちます。その間、正社員はコツコツと実績を積み続け昇給しつづけ30代になったころにはフリーターと正社員の年収に大きな差がつくという構図です。

加えて正社員にはボーナスや出産手当、有給、退職金などの福利厚生がありますがフリーターにはこれらがありません。定年まで時給のみしかもらえません。これでは3倍もの差がついてしまう事に納得できますよね。

厚生年金を払っていないから年金が少ないorもらえない

つづいて2つ目の理由です。
フリーターは正社員と比べると年金受給額が少ない事はご存知でしょうか。

まず簡単に年金について解説したいと思います。公的年金には2種類あります。国民年金と厚生年金です。

国民年金に加入することは国民の義務ですのでフリーターであっても正社員であっても、日本国内に住む20歳~60歳の人は国民年金には加入しなければなりません。
国民年金は正規雇用でも非正規雇用でも金額は一律で受給されますので年金の未納がなければ定年後誰もが月に約6万5,000円受給することができます。

しかし6万5,000円ではフリーターも正社員もお互い生きてはいけませんよね?

実は正社員などの正規雇用者は国民年金にプラスで厚生年金という年金に加入しているのです。もちろんプラスで加入しているので6万5000円にプラスして年金が貰えるということです。

金額は一律ではなく現役時代の平均的収入で判断されます。
例をあげると現役時代に月収43万円程度稼いでいたサラリーマンの厚生年金額は15万6,000円前後です。

つまり正社員で40万円前後の収入が平均してあった人の老後の年金額は月に22万円程度ということですね。これなら、ある程度の貯蓄があれば生きていく事ができるのではないでしょうか。少なくとも月に6万5,000円で生きていくよりも大分マシですよね。

この厚生年金とは厚生年金制度が適用されている会社で働いている正社員が対象となっている保険なのでフリーター等の非正規雇用は殆どの場合加入することはできません。

稀にフリーターであっても厚生年金制度が適用される企業もありますので、それは別記事でご紹介していますので宜しければそちらをご覧ください。

定年と言われる年齢でも仕事をしないとお金が足りない

続いて3つ目の理由です。
上の項でご説明しましたがフリーターは老後年金6万5,000円だけでは生きていけません。
つまり正社員であれば定年退職しているような年齢であってもフリーターとして働き続ける必要があるのです。

一般的に一か月最低限暮らすのに必要なお金は15万円といわれていますので月10万円程度のバイトを死ぬまで続けるのです。

15万円というと高額に思うかもしれませんが旅行や外食などの贅沢をしなくてもこの位の金額が人が1人生きていくには必要です。食費や住居費、光熱費、通信費、雑費、手術費など生きていくにはお金がかかるのです。

もし老後に働きたくないなら貯蓄するしかありません。
仮に60歳から30年生きるとすると単純計算で15万円×12か月×30年=5400万円老後の資金が必要となります。年金を30年間受給できるのでそれを差し引いても3000万円は貯蓄する必要があるのです。

60歳までに3000万円の貯金ができるフリーターなんて存在するのでしょうか、、
考えるだけで不安になってきますよね。

結婚もしづらい等、見下されることがある

最後の理由はこちらです。
やはりフリーターが社会人を名乗れない最大の理由はお金の件もありますが、社会的信用でしょう。

現在の日本ではフリーター=定職に就かずにフラフラしている人・怠け者といったイメージがあります。その為、フリーターと結婚したいという女性は限りなく少ないのです。万が一結婚してくれる女性がいたとしても、その女性の親が結婚を許さないでしょう。
なぜならフリーターは雇用が保証されてないですし、出産手当や傷病手当金などの一時金も出ないですし、住宅ローンが組めず、クレジットカードも作れません。最悪賃貸物件の審査にも通過しないかもしれません。

いくら愛があってもこんな人と結婚したいと誰も思いませんよね。

このように、とにかく日本ではフリーターの地位が限りなく低いですし、社会の造りもフリーターに厳しい造りになっているのです。その為、フリーターが社会人気どりをすると失笑が起きてしまうのでしょう。

社会人気取りと言われ始めるフリーターの年齢は?

フリーターが社会人気どりと言われる理由はお分かりいただけたかと思います。
続いて社会人気どりと言われるのは何歳からかです。

結論から先に申し上げると「30歳」からです。

なぜ30歳から社会人気どりと言われるかと言うと20代で恥ずかしげもなく堂々とフリーターを続けていた人々は30代になり、いきなり周囲の同世代の正社員との違いに気づくのです。

30歳という年齢は正社員なら中堅世代ですので責任のある仕事を任せれていきますし、部下がいる人もいるかもしれません。更には結婚・出産・マイホーム等の話が出てくるのもこの時期です。
飲み会などで、そのような話をしている正社員の話を聞き、結婚やマイホームどころか毎日生きているだけの自分を惨めに思い、自尊心からバイトの事を仕事と言いだしたり俺も部下みたいな奴いるからと無駄な去勢を張ってしまい結果的に、「あいつなんでバイトなのに社会人気どりなんだよww」と言われてしまうのです。

こうなると本当に悲惨で惨めです。
しかも自分を正当化したいために正社員の友達を批判するようになります。

「正社員なんて社畜だ」
「どうせブラック企業だろ」
「嫁のATMになんてなりたくない」

フリーターで居続ける事への意地も出てきてしまいますので高齢フリーターへの道を辿ってしまうでしょう。

このような惨めな自分に気づかない為にも20代のうちにフリーターを卒業しましょう。

フリーターから正社員になるためにまず始めること

簡単に正社員になるといっても何から始めれば良いか解らない方も大勢いると思います。

「面接が怖い、、」
「履歴書に何を書けばいいのかわからない」
「職歴欄も資格欄も空白だから受かるはずがない、、」

こんな方は自力で転職活動しても思うような成果はでないでしょう。
もし、面接に落ち続けたり何からすれば良いのか解らない方は就職エージェントの力を借りてみては如何でしょうか。

就職エージェントとはハローワークや求人サイトの様にお仕事を紹介してくれるだけでなく、面接対策や履歴書の書き方など就活の基礎中の基礎からあなたを就業までサポートしてくれるサービスです。

相談だけでも是非一度お問い合わせしてみることをお勧めします。

さいごに

今回はフリーターが社会人気どりと言われる理由についてのまとめでした!

当記事をまとめると

  • フリーターは社会的地位がなく日本では社会人として認められていない
  • 更に老後の不安やお金の不安は常につきまとってしまう
  • フリーターでいる事に拘りがないのなら正社員になり本当に社会人になろう!
  • 就職活動に自信がない方は就職エージェントの力を借りると効率的!

でしたね!

やむを得ない理由でフリーターでいる訳ではないのなら、フリーターでいる事を今すぐ辞めることをお勧めします。
フリーターは惨めですし、未来もありません。
最低でも人並み以上の人生を歩みたい方はぜひこの機会に正社員への道を目指してみてくださいね!

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

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