【フリーター扶養控除まとめ】103万円/130万円の壁と超えた際の対処法

2021年08月07日

103万円/130万円の壁と超えた際の対処法

今回はフリーターの扶養控除についてまとめてみました!
フリーターで稼いでいる人の多くは親の扶養に入っているのではないでしょうか?親に全て任せているため、扶養の意味や扶養控除についてしっかりと理解していない方も多いかと思います。

ですので今回は

  • 扶養控除ってなに?
  • 103万円の壁・130万円の壁ってよく聞くけど何?
  • 扶養控除のままでいるにはどうしたらいいの?
  • 扶養控除じゃ自立できないの?

こんな疑問や悩みを解決していきたいと思います。
それでは見ていきたいと思います。

フリーターが気をつけないといけない扶養控除とは

まず扶養控除の意味などから見ていきたいと思います。

扶養控除の意味とは

扶養控除とは所得を得ていない、もしくは所得の少ない被扶養者がいる扶養者の税金を安くしてあげる制度の事です。

ここでいう被扶養者とは、あなたのことです。
逆に扶養者とは、あなたの両親のことを指します。
扶養している人数により所得税や住民税といった税金額が変わり扶養者が多ければ多い程税金を抑えることのできるメリットがあります。
つまり、仮にあなたが親の扶養に入り暮らしている場合は、あなたには税金を支払わなくて良いメリットがあり、親は税金を抑えられるという、お互いにメリットがある制度という事です。

正社員と大差ない程度にフルタイムで勤務し月に何十万ものお金を本格的に働くのでしたら扶養からは抜けなければなりませんが一日数時間ほどの勤務のみでそこまで収入が多くない人なら扶養範囲内で働く方が扶養者もあなたもお得です。

控除対象扶養親族とは

扶養者といいましても年齢によって一般控除対象扶養親族と特別控除対象扶養親族に分けられます。
どちらに該当するかにより控除額も変わってきますのでご覧ください。

【一般控除対象扶養親族】
まず、一般の控除対象扶養親族についてです。
16歳以上19歳未満、23歳以上70歳未満の扶養者の事を一般控除対象扶養者親族と呼びます。
一般控除対象扶養親族の扶養控除額は2018年現在で38万円となっています。

【特別控除対象扶養親族
次に特別控除対象扶養親族です。
特別控除対象扶養親族は19歳以上23歳未満の若者に限定されており扶養控除額は63万円と一般の扶養親族よりも控除額が多いのが特徴です。

どのような人向けの枠かと言うと、被扶養者が大学に通いながらバイトをする苦学生であることを想定しています。
自分の大学費用を自分で支払う苦学生が多いため、特別控除枠を設け、苦学生に負担にならないようにと配慮した制度が特別控除対象扶養親族になります。控除額は同居しているかしていないかで異なり同居している場合には58万円、同居していない場合には48万円までが扶養控除額となっています。

つまり大半のフリーターが一般控除対象扶養親族に該当し、38万円までの扶養控除額で働かなければならないという事になりますね。

フリーター103万円の壁ってよく言われるけどどういうこと?

続いてフリーターの103万円の壁のお話です。
この103万円のお話をする前に基礎控除について少し知っていてほしいのでお話します。

基礎控除とは

基礎控除とは全ての納税義務者が無条件で課税標準額という金額の中から差し引くことのできる金額です。
この金額は38万円と定められています。
つまり、収入が38万円以下なら所得税が課税されることはありません。
また基礎控除以外にも給与所得控除というものがあり、これは給与に応じて変わってきます。

なぜ103万円の壁と言われるのか

フリーター経験が長い方ならパートやアルバイトをし始めた時に「年収が103万円を超えると扶養控除から外れてしまうから気を付けてね」と言われたことはありませんか?職場の正社員から言われた事がある方も多いでしょう。
なぜ103万円を超えることに気を付けなければならないのかと言うと扶養控除を受ける条件と関係しているからです。

先ほどの項目でお話した38万円の基礎控除+65万円の給与控除の合計金額が103万円なのです。
しかし2017年までは103万円の壁という言葉が使われていましたが現在は違います。2018年から制度が変わって103万円の壁は150万円の壁へと進化しました。
でも103万円から150万円に変わったからと言ってなんのこっちゃ?という話ですよね

まずは103万円の壁の時代から説明していきます。
例えば103万円の壁の時代なら、あなたの年収が103万円以内であれば扶養者が税金面で大きく優遇されました。
あなたも非課税対象者でした。
しかし103万円の年収を上回ると扶養者の扶養を抜けて、あなたに所得税が発生してしまい逆に手取りが少なくなってしまうのです。

また103万円以下の年収ですと配偶者控除で38万円という大金の所得控除が受けられますので、自分が所得税を支払わない上に配偶者の所得税も軽減され得るという、とても有利な状態なのです。ですので103万円の壁という言葉が使われていたのです。
大幅にこえるなら良くても少し超えるのなら逆に損してしまうので超えない方が良い壁というですね。

しかし2018年からは制度が変わりましたので103万円の壁は150万円の壁になりました。
これは良い変化です。150万円まで稼いでも配偶者特別控除が受けられるということですので、お得に働けるラインが上がったということです。
しかし、一方で所得税の課税ラインは103万円のままなので、所得税を支払いたくない人は103万円以下に収入を抑えて働くという選択する人もまだまだ多いです。

フリーター130万円の壁ってよく言われるけどどういうこと?

続いて130万円の壁についてです。
130万円の壁とは所得税課税などの税金のみではなく、夫の社会保障からも外れなければならない壁のことです。

130万円を越えると税金だけではなく、健康保険や年金などの社会保険料を自分で支払う必要が出てきますので、
130万円を少し超える程度の収入でしてら、手取り金額が下がってしまうというデメリットがあります。

扶養者の年収が上がることによって、配偶者の給料に本来なら加算されるはずの扶養手当も同時にカットされてしまう可能性もありますので、
130万円の壁を大幅に超えないのであれば130万円の壁は超えない方が良い壁と言えるでしょう。

【もし扶養控除が外れてしまったらどうなるの?】

年収が130万円を超えるとあなたは家族の扶養から外れることになってしまいます。

万が一外れてしまうと自分名義で社会保険に加入する必要が出てきてしまいます。
103万円を超えて発生する所得税は取るに足らないものですが、社会保険料を自分で負担するとなると、負担はかなり大きくなります。

社会保険料の金額の算出方法は地域によって若干の異なりがありますが、概ね年収の14%が保険料とされています。

つまり、あなたが年収130万円かせいだときに。130万円×14%=18万円

なんと18万円もの保険料を支払わなければならなくなるのです。
129万円でとどめておけば、1円もかからなかった保険料が130万円の壁を越えただけで18万円もの金額になってしますのです。

大幅に130万円を超えるなら気にならないかもしれませんが、少し超えるだけなら扶養でいた方がマシですよね、、。
160万円の年収額を突破すると保険料を支払っても損にはならない計算になりますので、どうせ扶養から抜けるなら年収160万円以上のラインを目指しましょう!!

【成人になると親の扶養控除を外れるの?】

扶養控除や配偶者控除は、何歳であっても条件を満たせば対象になりますので、成人していても条件を満たしてさえいれば、親の扶養控除でいることは可能です。

しかし、扶養控除でいるうちは一人暮らしをできるほど稼ぐことはできませんし、勿論自立なんてほど遠いでしょう。

扶養控除から抜けてもいいからたくさん稼ぎたい!自立したい!と思う方はいっそフリーターをやめて、正社員としてバリバリ稼いだ方がお得です。

正社員になれば、フリーターとして時給で働くよりも年収を増やすことができますし生涯年収に至ってはフリーターのおよそ3倍になるとも言われています。
ボーナスや退職金などの福利厚生などもしっかりしていますので将来を見据えるのなら正社員になった方が良いでしょう。

----自立して働きたいなら正社員に

簡単に正社員になるといっても何から始めれば良いか解らない方も大勢いると思います。

「面接が怖い、、」

「履歴書に何を書けばいいのかわからない」

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【まとめ】

今回はフリーターの扶養控除についてのまとめでした!

当記事をまとめると、、

・扶養控除でいるには年収103万円を下回る必要がある

・保険料を支払いたくない方は年収130万円を下回る必要がある

・130万円の年収を超えると扶養から抜けて収入の14%ほどの保険料を支払う必要が出てきてしまう。

・扶養控除を気にせず自立して稼ぎたいならフリーターより正社員になるのがオススメ!

という事でしたね!

扶養控除で働き続けることはお得に感じますが、もし両親がリタイアしたときに生活が困窮してしまうのは目に見えています。
フリーターの生涯年収はとても低く、誰かの援助なく暮らしていく事は難しいです。

扶養控除を受けなくても良い位正社員で稼ぐ道を選んでは如何でしょうか?

ここまでご覧頂きありがとうございました!

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