2021年10月16日
フリーターで保険証がなくて恥ずかしい思いをしたかたは意外と多いのではないでしょうか?
今回はフリーターと保険証にまつわるお話です。
保険証とはあなたが医療行為を受ける際に、医療費用の負担を軽くするための効果があります。
保険証を持つには健康保険に加入していればならないのですが、フリーターの場合は保険のシステムを理解しておらず未加入の方やフリーターだから加入できないと思っていた方も多くいます。
今回はそんなフリーターでも加入できる保険の種類や加入方法などをご紹介していきたいと思います。
・保険証をどうやって作ればいいの?
・保険料はどのくらいかかるの?
・国民健康保険と社会保険とは?
こんな疑問がある方は是非ご覧ください。
それでは見ていきたいと思います!
目次
フリーターに保険証を持ってない人が多い理由
国民健康保険・社会保険とは
まず、国民健康保険について少し触れたいと思います。
日本に住んでいてなおかつ健康保険に加入している人は、医療費用の全額を負担しなくても良いという制度があります。
健康保険には2種類あり、市町村が運営する国民健康保険、そして会社などで加入しなければならない健康保険組合が運営している社会保険があります。
国民健康保険は医療費の負担のみなのに対して、社会保険は厚生年金制度と健康保険制度・雇用保険等をあわせた保証の高い保険です。
更に会社が折半して保険料を支払ってくれます。
毎月の保険料も安いので社会保険に加入した方がお得ということですね!
ちなみに国民健康保険も社会保険も医療費の自己負担額は金額の「3割」です。
国民健康保険に加入する人
社会保険の方が完全にお得だと思いますが、それでは国民健康保険はどんな人が加入するのでしょうか?
実は社会保険に加入できないひとが国民健康保険に加入するのです。どのような人が社会保険に加入できないのでしょうか。
以下の条件にあてはまる方が対象となります。
・社会保険に勤務先で加入できない人
・保険加入者の扶養者ではない人
・生活保護を受けていない人
・75歳以下の人
フリーターであっても上記の条件にあてはまる場合は、自分で国民健康保険に加入することが必須です。
なぜフリーターは保険証がないのか?
続いてなぜフリーターは保険証がないのかについてです。某掲示板で「フリーターは保険証がない件について」議論していましたので、気になるところをピックアップしてみました!
・フリーターは保険という制度を知らない
・親の扶養から抜けたのを理解していないw
・あいつら(フリーター)は目先のことしか考えていない
・国民健康保険は高額だからフリーターはとてもじゃないけど支払いができない。貧困に陥る。
こんな感じのコメントが多かったです。
たしかに国民健康保険は社会保険と違い会社が費用を折半してくれることはありませんので手取り18万円前後のフリーターからすると月々の支払いは難しいのかもしれませんね、、。
フリーターでも保険証は必要!どんな時に必要?
万が一の高額負担に備えるために必要
若いうちはあまり気にする機会がありませんが、歳をとって万が一ケガや大きな病気をしてしまった場合には、医療費の負担は非常に大きなものとなります。
保険に入っていない場合は10万円の医療費を全額負担ですが、保険に加入していれば3万円の自己負担で済みます。
これはかなり大きな違いですよね!
特にフリーターの方は平均貯蓄額もひくく、そのような大金をポンと用意できる方は少ないと思います。
医療費が支払えないから、病院に行けず悪化する、、そのような事態を避けるために国民健康保険や社会保険に加入しておく方が良いのです。
保険はそもそも、あなたがケガや病気をした時に生活を支えるための仕組みです。
保険によって加入条件や保証内容、支払うべき費用も変わってきますので、しっかり内容をあらかじめ確認してあなたの生活に合わせた保険に加入することが大切です。
保険の加入は国民の義務だから必要
健康保険への加入は国民に課せられた義務です。
国民健康保険法という法律によって定められていますので、この義務を怠った場合はもちろん罰則があります。
具体的な罰則内容としては10万円以下の罰金です。
また偽りなどの不正行為によって保険料の負担を免れていた人は、不正に免除されていた金額の5倍の金額を請求することもできます。
健康だから必要がないと思うかもしれませんが、こくみんの義務だから必要と言われたら仕方ないですよね。
フリーターでも保険証を入手する方法まとめ
続いてフリーターが保険証を入手する方法についてです。
ここまでで、保険証は持っていないと恥ずかしくて、やばいということを解って頂けたのではないかなと思います。
国民健康保険であっても社会保険であっても加入するとなると自分で働きかける必要があります。
勝手に加入できているということはありませんので注意が必要です。
市町村役場に行く
まずは国民健康保険からです。
国民健康保険証を作りたい方はお住いの近くの市区町村役場で手続きをしてください。
近くの市区町村役場であっても、あなたが居住している市区町村役場でなければ発行できませんので注意してください。
各市区町村の役場には必ず国民健康保険窓口というものがありますので、そこで申請手続き用紙と必要書類を渡せば加入することができます。簡単ですね!
申請手続きの必要書類
申請手続きには
・運転免許証
・パスポート
・顔写真付きの証明書
・マイナンバーカード
・印鑑
などが必要になります。
つまり顔写真や現住所が確認できるものということですね!
だいたい上記のものがあれば問題ありませんが、市区町村によって異なるので一度確認してみた方が良いでしょう!
保険加入の注意点
保険加入について1つ注意点があります。これから国民健康保険に加入する方の中で、今までは親や扶養者の社会保険や国民健康保険に加入していた場合はそれらの手続きが必要になります。
簡単に言ってしまえば保険の借り換えのようなものなので、前の健康保険資格がなくなったことを証明する健康保険資格喪失証明書を市区町村に持参しなければなりません。
社会保険証がほしいなら正社員になる
社会保険への加入はフリーターではとても難しいです。あなたの勤めているアルバイト先の企業がかなり大企業で社員数も多いならもしかしたらフリーターでも社会保険に加入させてくれる制度があるかもしれませんが、大半の場合フリーターを社会保険に入れてくれる企業はほとんどないでしょう。
なぜかと言うと社会保険は会社が半分保険料を支払わなければならない保険だからです。会社からしたらそもそも支払いたくないお金というのが大前提です。しかし今後会社を支えていくであろう正社員の保険料は折半で支払ってもまぁ、良いと考えますが、いつ退社してもおかしくないフリーターの社会保険まで支払っていたら企業は赤字になってしまうのです。
社会保険完備のバイト先を探してみてもいいかもしれませんが、時間や労力をかなり使うことになるでしょう。それらを考慮すると社会保険証がほしいなら正社員になるのが手っ取り早いと思います。
更に正社員になれば厚生年金もセットで加入できますのでら老後の安心もセットでついてきます。様々な面で考えて正社員になっておいた方がお得となるシステムなんです。
もし、社会保険証が欲しいならば、正社員になるのが最も早い手段であるということができます。
保険料ってどのくらい?払えない人はどうしたらいい?
最後に保険料の計算方法や、支払えない人がした方が良いことについてお話しします!
国民健康保険に加入するには最初にお金を支払えば良いだけではありません。もちろん継続して保険料を支払わなければなりません。
しかし、フリーターとして働くので給料が上がらず高額な国民健康保険だけ支払い続けるのは辛いですよね。
そんな方は是非ご覧くださいね。
国民健康保険料の計算方法
国民健康保険料は、市区町村によって金額が異なります。
しかし、おおよその規定というものがあり、上限もしっかりと決まっていますので、大まかには計算できます。
ちなみに年収を106万円までに抑えているフリーターで、なおかつ親や配偶者の健康保険証を利用することができる人は扶養に入っている可能性が高いので、自分で保険料を収める可能性があります。一度確認してみましょう!
しかし、年収が106万円を過ぎると保険料金を自分で負担する必要があります。
それでは計算方法です。
[その1. 所得金額を調べる。]
フリーターやアルバイトなどの給与所得者は「総収入 - 給与所得控除額」で所得金額になります。
[その2. 基準額を計算する。]
所得金額が分かったら次は所得金額から33万円を引いてください。これで求められた数字があなたの基準額です。なぜ33万円かというと、33万円は基礎控除という項目ですべての方に適用される所得控除となります。
[その3.所得割額を計算する]
先ほど求めた基準額を、以下の①~④に当てはめて計算します。
計算式
①医療分 基準額×7.25%
②支援金分 基準額×2.24%
③介護分 40~64歳の方の基準額×1.76%
④合計 ①+②+③
この計算式で得られた数字を「所得割額」といいます。
[その4.均等割額を計算する。]
均等割額は、1世帯あたりの加入者数と、介護保険料の対象になる加入者数にかかる部分です。
計算式
⑤医療分 加入者数×39,900円
⑥支援金分 加入者数×12,300円
⑦介護分 40~64歳の加入者数×15,600円
⑧合計 ⑤+⑥+⑦
ここで得られた金額を「均等割額」といいます。
[その5. 最後に所得割+均等割]
最後に所得割額と均等割額を足せばあなたの1年間の保険料を割り出せます。
所得が低い場合は免除や減額制度を使えるかも?
国民健康保険には所得が低い人やらなんらかの理由で生活が苦しい人のために免除や減額制度があります。
審査がありますので、すべての人が受けることはできませんが、一度役所にて相談してみてはいかがでしょうか。
本当にあなたが窮困している状態なら場合によっては全額免除になることもあります。
まとめ
今回はフリーターが保険証を持つためについてのまとめでした!
今回の記事をまとめると
・国民健康保険に加入すればフリーターでも保険証がもらえる!
・しかし国民健康保険は高いので月々の負担が大きい!
・それでも保険証が欲しい人は正社員になって社会保険に加入するのがオススメ!
・社会保険なら会社が保険料の一部を支払ってくれるので国民健康保険よりやすくすむ!
でしたね。
更に社会保険なら国民健康保険で受けることのできない、出産手当金や傷病手当金などのサービスも受けることができます。
保険証が欲しいと思ったアナタ!今こそ正社員になるタイミングかもしれません!
正社員に初めてなる方は就職エージェントの力を借りることでスムーズに就職できますよ!それは別の記事で詳しくご紹介していますので是非ご覧くださいね。
ここまでご覧頂きありがとうございました!