【フリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣】意味を整理

2021年10月27日

雇用形態
  • フリーター
  • アルバイト
  • ニート
  • 非正規社員
  • 派遣

今回はそれぞれの違いや意味を整理・解説していきます。

フリーター・アルバイト・ニートそれぞれの違い

まずはフリーター・アルバイト・ニートから見ていきたいと思います!

フリーターとは

フリーターとはフリーアルバイターの略と言われています。1980年代頃に定職に就かない若者を指す意味で生まれた言葉です。ここからフリーターという言葉が産まれ定着していきました。

使われ始めはまだ日本はバブルのころでフリーターでも十分に生活できる程、日本経済が豊かだったため、今の様な悪い印象ではなく、夢の為に会社と言う形にはまらない自由なカッコいい若者というポジティブな意味でした。
また、フリーターはフリーランス・アルバイターの略という説もあります。とにかく、フリーターとは定職に就かないで仕事をしている若者という事ですね。

ちなみに内閣府の定めた定義では学生や主婦以外のパート・アルバイトで働いている人をフリーターと定義しています。
ちなみに無職であっても、パート・アルバイトで働く意志のある人はフリーターに含まれるようです。

ニートとは

ニート(NEET)は、「Not in Education,Employment or Training」の頭文字をとって略したものです。

これを訳すとニートとは就学や就労や職業訓練の全てをしていない若者のことを指しています。上記は厚生労働省によっても定義されていますが元々はイギリスで使われていた用語だそうです。

つまりアルバイトで働いているフリーターのことはニートとは呼びません。

アルバイトとは

ニートやフリーターをもとに、アルバイトを考えてみるとわかりやすいと思います。

アルバイトは副業としてやっている場合に使われることが多いです。例えば大学生が飲食店で働いていたら主な仕事は学生なのでフリーターでなくアルバイトですし、主婦が昼間にレジ打ちで働くのもアルバイトになります。サラリーマンが深夜に副業するのもアルバイトです。
つまり、雇用形態はフリーターと同じですが、ほかに主でしていることがありメインで行なっていない場合はアルバイトと呼ぶ方が適しているということなでしょう。

非正規雇用と派遣の意味を詳しく解説

非正規社員とは

非正規雇用とは有期雇用で働いている人のことをさします。

例えばパートタイマーやアルバイトや契約社員や派遣社員も非正規社員と呼ばれる雇用形態です。つまり定年まで雇用が保証されている正社員つまり正規雇用以外の雇用を指すということです。

派遣とは

派遣とは人材派遣会社や労働者派遣会社など派遣元となる会社に登録している人のことを指します。

派遣元を経由して事業所へ派遣され労働サービスを提供する雇用形態です。雇用主は派遣先でなく派遣元であることが特徴です。

フリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣と正社員との大きな違い!

続いてこれまでご説明した5つの雇用と正社員の大きな違いについて解説していきたいと思います。

生涯賃金

まず一つ目の違いは収入です。
20代のうちは正社員もフリーターも収入が変わらないことが多いです。むしろよく働く人ならフリーターの方が収入が高いかもしれません。

しかし30代になると状況は変わってきます。なぜならフリーターは時給が大幅に上がることはありません。しかし勤続10年で中堅になる正社員は昇給などによって年々給与があがっていきます。更に毎月の給与と別でボーナスが支給される企業も多いので生涯年収で比べるとかなりの差が出てきます。

さらに退職金も合わせて考えると正社員とそれ以外の雇用では生涯年収が3から4倍も差が出るのです。

お金の不安が少ない点が正社員とそれ以外の雇用の、いちばんの違いといえるでしょう。

福利厚生の充実

正社員は国民年金+厚生年金を積み立てて老後に年金として受給することができます。
しかし、それ以外の雇用は一般的には国民年金しか加入することができません。そのため老後の年金額に大きな差がでてきます。
国民年金の受給額は約6万円と言われています。正社員以外の雇用だと6万円しか貰えませんが、正社員はこれにプラスして厚生年金ももらえるので少なくとも20万円は受給することができます。更に正社員は社会保険も充実していますので出産や傷病時に手当てが出るのも特徴です。

賃金の支払い形態

フリーターは働いた時間によって賃金が支払われる時給制です。しかし、ほとんどの正社員は月単位で給与が決められている月給制で働いています。時給ですと、シフトを入れなかったり怪我などの理由で欠勤するとそれだけで、その月の収入が減ってしまいます。

しかし正社員は月給制のため有給で休みを取れたりなど、給与を減らすことなく万が一の時でも休めます。つまり収入が安定しているということですね!

雇用の安定

一度、正社員になると原則として定年までの雇用を保証されるということになります。
あなたが重大なミスや過失を起こしてしまったなら話は別ですが、大前提として正当な理由なく解雇されることはまずありません。
一方正社員以外の雇用は雇用元の経営が傾いたり、人件費を削減したい場合は真っ先にシフトを削られてしまいます。雇用は保証されていないのです。大袈裟に言えばバイト先の社員に嫌われたからクビもありえます。

もちろんどちらの雇用形態でも会社が倒産すれば職を失いますが、その際でも正社員は退職金が支給されます。
このように雇用の安定にも大きな違いがあります。

教育の充実度

企業側はアルバイトなどは一時的な人材と認識していますが、正社員に対しては定年まで雇用することを前提としています。そのため、企業は正社員を良い人材に育てるため教育制度や資格制度、研修制度を充実させている場合が多いです。その他仕事に必要な資格を取得したら手当てを出す資格手当て制度などもあります。会社の制度を利用してスキルアップして成長していけるのは、フリーターとの大きな違いでしょう!

社会的信用

正社員との圧倒的な違いは社会的信用にあります。
収入が安定している正社員は社会的な信頼が厚いです。そのため正社員だと年収が少なくても賃貸物件や住宅ローンの審査に通りやすいという違いがあります。

逆にフリーターなどの雇用形態は社会的信用がなく、結婚が難しかったり、賃貸が自分名義で借りることができなかったり、クレジットカードを作ることができなかったりします。将来的にあなたが結婚や家庭を望む人であれば正社員の方が有利に働きます。

フリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣が正社員になるには?

フリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣が大差ないことやほぼ同じ意味合いだということはお分りいただけたのではないかと思います。しかし、これらと正社員にはさまざまな差があります。そのため正社員になるのは無理と諦めてしまっている方が多いのではないでしょうか?

最後にこの項ではフリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣が正社員になる2つの方法について解説していきたいと思います!

非正規社員や派遣から正規雇用へ

最近では少子高齢の影響などにより若年層の人手不足が起きています。このため、若年層を正社員として雇いたい企業が増えてきているのです。この背景を逆手にとり今の派遣元やバイト先で正社員登用をして正社員としても道を目指してみてはいかがでしょうか?
特に正規雇用として働いたことのない人の特徴として

「いきなり正社員として働くのが不安」

という特徴があります。
この方法はそんな方にピッタリな方法です。
正社員登用制度のある職場でパートや契約社員として働き向いていそうなら正社員として勤務する方法や派遣社員として一定期間働いて合いそうなら正社員になる紹介予定派遣制度などを利用する方法が良いでしょう!

就職エージェントを利用する

フリーターが個人的に企業に応募しても中々採用されるのが難しいのが現実ですよね。
特に職歴が長くなかったり年齢がいっている場合は難航するでしょう。

そんな時にオススメなのが就職エージェントの力を借りることです。
就職エージェントはハローワークのようにお仕事を紹介してくれるだけでなく、アドバイスや履歴書の添削やあなたにあった仕事を優秀なエージェントがサポートしてくれるといったサービスです。

正社員になるならオススメの業界は?

もし今から正社員になるならオススメはIT業界です!

なぜIT業界がおススメかと言うと、現在AIの急速な進化によりIT業界は慢性的な人手不足になっていて正に猫の手も借りたい状況だからです!

人手不足の為30代で職歴のない人もやる気さえあれば、就職しやすい競争率の低い環境になっています。
更にIT業界は個人主義な人間が多く実力社会なので学歴やフリーター歴の長い職歴がない事に引け目を感じることもありませんし今後更に仕事が増えていく事が予想される将来性のある業界です。

そしてIT業界はキャリアアップしやすい業界でもあり勤勉に働いていれば、IT事務→ITエンジニア→ITコンサルタントと高収入職への階段を確実に登っていけます。

年収1,000万円も夢ではありませんし今からでも遅くはありません。

まとめ

今回はフリーター・アルバイト・ニート・非正規社員・派遣の意味まとめでした!

全ての雇用形態に共通して言えることは正規雇用ではない!という事です。正規雇用ではないと福利厚生や年金、退職金、社会的信用などさまざまな面で不利に働いてしまいます。

是非このタイミングに、フリーターやニートの状態から抜けだして、明るい将来を自分の手で築き上げられる生活を手にいれましょう。

ここまでご覧頂きありがとうございました!

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