2021年09月01日
今回は全てのフリーターの方のために年金免除についてまとめてみました!
年金や保険などは難しい話なので嫌煙する方も多いのではないでしょうか?しかし、後回しにすればするほど大変なことになってしまいます。
当記事では、年金の仕組みなど1からわかりやすく年金控除についてまとめていますので、是非ご覧ください。
目次
年金ってなんのために払うの?
最初にそもそも「年金とは何か?」「なぜ支払わなければならないのか?」から解説していきましょう。
日本国民である以上は公的年金に加入する事は義務になっています。
公的年金制度は老後の生活や配偶者が死亡した際などお金に困った時でも国民同士お互いの暮らしを支えあうといった目的のために作られています。保険料を納めることで老後年金、障害年金、遺族年金などの年金が支給されます。
公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2種類に分けられます。
好きな方に加入できるわけではなくそれぞれの年金には加入対象者が決まっています。
・国民年金
20歳~60歳未満の全ての国民が加入する年金。
・厚生年金
会社員や公務員が加入する年金。
つまりフリーターは国民年金のみに加入し会社員や公務員は国民年金+厚生年金の2つの年金に加入するということになります。
フリーターでも年金の未払いはヤバい?
先ほども申し上げましたが年金は老後の生活を支えてくれる大切な積立金のようなものです。
「老後なんてどうでもいいから支払いたくない!」
こんな考えの方も多いかと思いますが残念ながら国民にとって年金の支払いは義務なのでフリーターであっても未払いは許されません。
もし未払いを続けるとどうなるかを、この項ではご説明していきたいと思います。
年金を支払わないと以下のような手順で差し押さえに向けてステップが進んでいきます。はっきり言ってキャッシングローンなどの借金の取り立てと変わりません、、。
納付督励
まずは郵送や電話があなた宛てに来ます。
なぜ連絡が来るのかと言うと、何故払えないのか・いつ払うのかを確認するための連絡です。通常ここでキチンと支払いを終えれば、何事もなくいつも通りの日常が送ることが出来ます。
最終催告・督促
納付督励を再三無視し続けると最終催告になり、その後督促へと進んでいきます。
督促状は世帯主にも送られていきますので、家族に知られたくない方はここに行くまでにどうにかして手を打ちましょう。
補足ですが、督促状の件数は年々増えており年間8万件にものぼると言われています。その8万件の半数の4万件つまり督促状を受け取った2人に1人が何のアクションもないまま最終督促を受けているというデータがあります。
間違っても放置にだけはしないようにしましょう。
更に年金にもカードローンの様に延滞利息があります。
利息の支払いに追われる生活なんて老後の安泰以前の話になってしまいますので必ず延滞・音信不通だけは避けてください。
差押予告
最終催告状を無視して年金保険料を払わないと最後に差押予告である督促状が届きます。
督促状には指定期限までに納付されない場合は、滞納処分が開始され、延滞金が課せられるほか、滞納者だけではなく連帯納付義務者(滞納者の世帯主や配偶者)の財産差し押さえが実施されると明記されており、刻一刻と自分や家族の財産調査をはじめて差し押さえの準備が進められてしまうのです。
この段階まで進むと、基本的には分割納付は認められなくなります。
差押
言葉の通り差押えです。
財産を差押えして競売にかけて未納金に当てる作業です。テレビなどでもよく特集されていますよね。
家具や家電やもちろん車などお金になりそうなものは強制的に差押えされてしまいます。冷蔵庫などを差押えされてしまうと、これからの生活が難しくなってしまいます。間違っても差押までいかないようにしましょう。
年金免除の方法
実はあまり知られていませんが収入が少なくて年金を支払えない人が利用できる制度も整っています。
国民年金保険料免除・納付猶予制度
所得が低かったり、諸事情により失業したなど経済的な理由で年金保険料を支払うことが難しい場合はこの免除・猶予制度を利用することができます。この免除制度は、正式には国民年金保険料免除・納付猶予制度と呼ばれています。
年金保険料の免除や納付猶予されます。しかし、これらは免除・猶予はされますが支払額が減るのも勿論将来貰える予定の年金額は減少してしまいます。
免除・猶予制度は3種類あります。
1. 全額免除、一部免除制度
一つ目の制度は全額免除、一部免除制度です。
これらは本人または世帯主や配偶者の前年度の所得が一定額以下の場合には申請することができます。
これに申請すると状況に応じて保険料が全額または一部が免除になります。
全額免除の場合には老後の年金額がおおよそ半分の反映率にに。
一部免除の場合は納付額に応じて異なりますが四分の三ほどの反映率となります。
2.納付猶予制度
続いて二つ目の制度は納付猶予制度です。
納付猶予制度とはあなたが50歳未満で、あなた本人もしくは配偶者の前年所得が一定額以下の場合に適用される制度です。保険料の納付が猶予される制度です。
3.学生納付特例制度
3つ目の制度は学生納付特例制度です。
その名の通り学生限定の制度になります。学生でなおかつ本人の前年所得が一定額以下の場合に保険料の納付が猶予されます。学生納付特例制度の特徴としては、猶予されても老後の年金額には反映されない特徴があります。
更に追納制度がありますので、追納すれば本来全額納付した場合に支給されるであろう年金額を貰うことも可能です。
フリーター専用:年金免除のための条件
最後にフリーター専用の年金免除の方法を解説して終わりたいと思います!
あまり知られていませんが、実は実家住まいのフリーターの方がとても有利な国民年金の保険料が免除される制度があるのです。これを若年者納付猶予制度と言います。
若年者納付猶予制度の条件は以下です。
・20歳以上50歳未満であること
・本人もしくは配偶者の所得が一定額以下
これらの条件に当て嵌まれば世帯主の所得にかかわりなく国民年金保険料の納付が猶予される制度です。
厚生年金に加入していなくて収入の少ないフリーターは、是非若年者納付猶予制度の申請をしましょう。更に若年者納付猶予制度は所得条件が緩めです。若年者納付猶予制度の所得基準計算式はこちらになりますので、あなたが該当するかどうか是非調べてみてください。
(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円です。
自宅住まいのフリーターの所得判定ラインは57万円となっていますので1人×35万円+22万円 = 年間所得 57万円以下なら、あなたは全額免除の対象となります。
計算式は国民年金保険料免除制度と全く同じなのですが、一番の違いは若年者納付猶予制度は実家住まいのフリーターに有利だという点です。
通常、保険料免除制度とは同一世帯の所得で計算されるので、あなたの所得が少なくても親に基準以上の所得がある場合にはあなたは免除の対象になることはできません。しかし、若年者納付猶予制度では、本人及びその配偶者のみでの計算になりますので実家に住んでいて親に充分な収入があっても免除されやすい仕組みになっていると言うことなのです。
フリーターに有利な免除制度があっても正社員になり厚生年金を支払うという手が最善
ここまで免除についてのお話をしていきましたが、該当し年金の支払いが免除できれば目先のお金の心配はなくなりますが、根本的な解決にはなっていません。
なぜなら老後の年金額は免除された分だけなくなってしまうのですから。
老後を考えてみましょう。
もし国民年金を満額で貰えたとしてもわずか月額6万円ほどです。これだけのお金では1ヶ月生きていくことすらままなりませんよね。
一般的に最低限人が生活するのに毎月15万円のお金が必要と言われています。ですので60歳の定年の年から30年生きるとして30年×15万円×12ヶ月=5400万円!単純計算でも5400万円ものお金が必要になるのです。
毎月6万円の年金×30年出るとしても2160万円です。国民年金を満額もらえたとしても3000万円近く足りないので、3000万円ものお金を老後に稼ぎながら暮らすか、老後までに3000万円貯蓄する必要があるということです。
しかし正社員は違います。
正社員は国民年金+厚生年金の二段階構造で年金を支払っていますので、老後は人によって受給額は異なりますが生活できる最低ラインの毎月15万円の年金受給は保証されているでしょう。更に福利厚生として数百万から数千万円もの退職金も出るので安心して老後を暮らすことができるのです。
フリーターで儲けて貯金が充分にあるならフリーターのままでも良いと思いますが国民年金も払えないほど困窮しているのならば、先は暗いです。
意味なくフリーターをしているのであれば、是非この機会に正社員へ転職してみてはいかがでしょうか。とにかくなんとかして年金を払えない状態から脱却するしか未来はありません。
なんとしても未納や年金をもらえない状況から早めに脱出しましょう!
まとめ
今回はフリーターの年金免除のまとめでした!
当記事をまとめると、、
・年金の未払いは国民の義務。基本はNG
・どうしても支払いが難しい場合は国民年金保険料免除・納付猶予制度を利用しよう
・しかし国民年金保険料免除・納付猶予制度を利用すると年金が減り老後困窮する可能性が高い
・フリーター限定の若年者納付猶予制度という制度もある
・老後も安心して暮らしたいなら正社員になろう!
ということでしたね!
フリーターは収入が低いのでどうしても高額な年金の支払いは未納になってしまうケースが多いです。未納のまま怯えて暮らすより、正社員になって安定した将来を築きましょう!
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ここまでご覧頂きありがとうございました!