2021年07月29日
今回は「事務」「総務」「庶務」について解説していきたいと思います!
いずれも、企業や役所における職種のことですが似ている言葉の為か業務内容が違うのか全て同じ仕事なのかイマイチわかりませんよね!
- 事務?総務?庶務?何が違うの?
- お給料も違うの?
- 将来性があるのはどの職種?
こんな方の疑問を解消していきたいと思います!
それでは、ご覧ください!
目次
【事務と庶務と総務の違い①】それぞれの仕事内容は?
事務・庶務
まず、事務・庶務からです。
事務の業務と庶務の業務は同じです。同じ意味です。
どちらの業種も求人で募集される時は一般事務と言われます。
事務・庶務はオフィス内のあらゆる雑務や業務を引き受ける何でも屋さん的な立ち位置のお仕事で、会社によりその仕事内容は多岐にわたります。
恐らく、あなたが想像するデスクワークの仕事のほとんどが、庶務の仕事として当てはまるでしょう。
具体的に挙げてみると以下が主な業務です。
その1.電話対応
お客様や他の会社からの電話対応は事務・庶務の代表的なお仕事です。
事務・庶務が会社の窓口になり、他の部署に取り次ぎします。電話が鳴ったら2コール以内で電話をとるようにするなどの暗黙のルールもあります。
相手からの用件を伺い内容に間違いがないか復唱し、担当に電話をつなぎます。
担当者が不在の時は代わりに伝言を承りデスクにメモを置いておいたりする場合もあります。
他の業務をしながら並行して電話も処理する能力が必要です。
また、電話応対をした人の印象が会社の第一印象になりますので、基本的なビジネスマナーや言葉遣い必須です。
その2.来客対応
会社にお客様が来た場合の対応も基本的には庶務や事務のお仕事になります。
会議室を用意してお茶を出したり案内をしたりします。
電話応対と同じく事務の人の来客した時の印象が会社全体のイメージに影響することも多々あるので気をつけましょう。
その3.備品の管理
その他、備品管理などの雑用も事務・庶務の仕事です。
職場で使用している文房具やトナーやコピー用紙、名刺などの発注管理、他の部署に足りていないものはないかのお伺いをすることもあります。
その4.伝票処理
伝票処理とは、営業が契約をしてきた申込書などの伝票の処理のことです。
これは営業事務がいる会社では営業事務の仕事ですが、いない場合は事務・庶務の仕事になります。
受注を管理しているシステムが会社にあるので申込書の内容を打ち込みプリントして営業に渡す作業になります。
その5.書類・資料作成
伝票のみではなく、その他の会議資料なども事務・庶務が作ります。
書類を作成する際に気をつけるのは、見やすさや伝えたいポイントが伝わるかなどです。
あらゆる書類のファイリング作業も庶務の仕事です。
その6.外出や清掃
事務・庶務の仕事には、社外での用事を頼まれたりすることもあります。
例えば近所へおつかいですとか、郵便物を出しに郵便局まで行ったりです。
大企業より中小企業のほうが多岐にわたる場合が多いので求人内容をしっかり確認しておきましょう!
総務
続いて総務です。
総務の業務範囲も事務・庶務と同じく大変広いです。では、主な業務について詳しくみていきましょう。
その1.備品管理
事務や庶務と同じく備品の管理です。
本来なら備品管理は総務の仕事になりますが、総務部がない場合は事務や庶務の仕事となります。会社で必要な備品の管理や発注を行います。
その2.施設管理
施設に不具合な箇所があれば清掃業者の依頼をお願いしたりします。会社がオフィスビルの中にある場合にはビルが実施している防災訓練やエレベーターの点検に参加・協力する必要があります。
その3.株主総会の運営
株主総会や取締役会の運営が総務にとって一番の大仕事といっていいでしょう。事務局運営の準備や前もって必要な書類などの作成も行います。
また、株主総会当日には進行補助もします。会社の重役を身近に感じることができますので大変ですが、やりがいを感じる業務です。
株主総会終了後に議事録の作成も総務のお仕事です。
その4.社内行事の運営
社内行事の運営も総務が担当します。
例えば入社式などオフィシャルなものから、社員旅行・新年会、忘年会などの企画もあります。
名簿作成やスケジュールの調整、予算作成や集金、会場の予約など、イベントがスムーズに進行するための全てを担当します。
その5.社内広報の発行
社内広報の発行も総務のお仕事です。
広報にしたい内容の企画から、編集、発行まで全てを行う場合もあります。
一見地味ですが、社員にとって有益な情報や共有したい内容などを伝える大切な業務です。
その6.福利厚生業務
総務の株主総会の運営の次に大切な業務は福利厚生業務です。
従業員やその扶養家族の福利厚生に関わる業務も担当しますので責任重大です。正確性が求められる大切な業務です。会社によってさまざまな福利厚生がありますので、前もって確認しておきましょう。
【事務と庶務と総務の違い②】給料の違いは?
続いて事務・庶務と総務の給料の違いや世代別年収などを見ていきましょう!
事務・庶務
事務庶務の平均月収は16万円です。
これは正社員、契約社員、派遣・パートなど様々な雇用形態の平均額なので正確ではありませんが、パートですと月14万円ほど正社員だと19万円ほどが平均月収みたいです。
全年代の平均年収は329万円。全年代の日本の平均年収は422万円なので、給与は少ない方と言っていいでしょう。
年代別の年収は
- 20代 294万円
- 30代 347万円
- 40代 449万円
40代が最高年収になり、その後年収をあげていくのはプラスアルファで何かスキルがないと難しいでしょう。
総務
総務の全年代の平均年収は、405万円です。 日本の平均とほとんど変わらない年収です。
パートタイムの平均時給は1,000~1,500円となっており、パートタイムでも安定した収入が約束されています。
総務の場合、他の部署の役割も兼任するなど広い知識を有し担当する場合は更に給与が上がっていく傾向にあります。
年代別の年収は
- 20代 367万円
- 30代 403万円
- 40代 463万円
こちらも40代が最高年収になります。
【事務と庶務と総務の違い③】将来性の違いは?
事務・庶務
一般事務の仕事はすべての企業にあります。
仕事を続けていくうえで特別な資格やスキルは必ずしも必要ではないので比較的就職もしやすく、多岐に渡って業務を行なっていた経験があれば再就職できる可能性も広がるでしょう。
代わりがきく業務が多いため大幅なキャリアアップはあまり期待できないですが、プラスアルファで経理や、医療事務、ITパスポートなどの資格を取得しておけば、結婚・出産後の再就職も困らないでしょう。
総務
総務の将来性としては、総務の業務に従事し続けて仕事のスペシャリストになれれば、昇格・昇給できる可能性があることです。
また総務部でさまざまなノウハウを身につけて専門性の高い知識とスキルを得れば転職してスキルアップするという道もあります。
転職したいと考えた時に、大手企業などの株主総会のとりまとめたときの専門的知識が役に立って来ます。
企業としては、株主総会のとりまとめができるレベルの人材や経験がある人は常に欲しいので転職の際に注目してもらえますよ。
【事務と庶務と総務の違い④】給料の高い将来性のあるデスクワーク
ここまでご紹介してきた事務・庶務・総務は、実は10年後にAIに取って変わられてしまう仕事ランキングの上位に入っている仕事なんです!
代わりのきかないスキルや専門性を身につければ一生食べていけるのかもしれませんが、保障はどこにもありませんし幸先不安ですよね、、。
そんなあなたのために最後に将来性があるデスクワーク・事務職をご紹介させて頂きます!
それは『IT事務』です!
IT事務とはIT業界のデスクワークです。
事務・庶務・総務の仕事を奪ってしまうAIを動かす側の業界なので、今後求人も増加する傾向にあり安定が約束されたデスクワークと言っても良いでしょう。
IT事務の主な仕事内容は基本的には一般事務と変わりません。
パソコン作業や電話対応などもしますし、IT企業の事務ですので自社の機器製品にトラブルがあった場合に顧客元まで出向いて故障を直したり電話にて対応することを求められるお仕事です。
◎ヘルプデスク業務
メールや電話で寄せられる自社製品のシステムのトラブルに関するお問い合わせに電話対応します。
クレーム対応とは違いますので基本的にはマニュアルに沿ってトラブルの対処法を顧客に説明、対応をすれば大丈夫です。
◎データ入力
データ入力は一般事務とあまり大差ありません。ExcelやAccessなどのオフィス社のソフトを使いデータの入力を行ないます。
慣れてきたら簡単なプログラム言語(VBA)を使って高度なExcelファイルをつくったりすることもあります。
◎資料作成
企画会議に参加するので議事録などを作成していきます。こちらも一般事務の業務に似ています。
しかし会議や資料にはITの聞き慣れない言葉が多いので「ITの言葉で、なにを言ってるのかよくわからない」と最初は感じてしまうかもしれません。
ぱっと見難しそうに見えますが、簡単に言うと『事務件エンジニア』という事ですね!
IT事務からエンジニアやプログラマーに転職する人も多く大変スキルアップしやすいお仕事ですよ!
まとめ
今回は事務・庶務・総務の違いや将来性についてのまとめでした!
事務と庶務は同じ業務内容・業種で総務とは違うということがわかりましたね!
しかし上記3つの業種に共通して言えることは、今後10年以内にAIに代替えされてしまう可能性があると言うことでしたね!
代替えするAIを動かすIT業界のIT事務の方が今後の将来性はあるかもしれません。
もしこれから、事務・庶務・総務を目指していきたい方は、それらのリスクも踏まえて転職を考えていきたいですね!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!