【フリーターの健康保険事情まとめ】高い?加入必須?払えない時は?

2021年07月27日

フリーターの健康保険事情まとめ

今回はフリーターの健康保険事情についてまとめてみました!

  • フリーターは保険入らなくていいって本当?
  • フリーターでも保険は加入必須なの?
  • 保険が高すぎて支払えないけどどうすればいい?
  • フリーターでも社会保険に入りたい!

こんな疑問や悩みがある方は是非ご覧ください!
それではみていきたいと思います。

フリーターでも国民健康保険に加入しないといけないのか

まず先に結論から申し上げますと日本国民である以上、国が定めている保険のどれかには加入必須です。
一般的には正規雇用として会社に勤務している正社員が加入する保険は社会保険、公務員などは共済保険と就いている仕事によって加入必須な保険は変わってきます。これらの社会保険や共済保険は勤務すると自動的に企業側で加入してくれるので給与から天引きという形で支払うことができます。

しかしフリーターや自営業者の人は会社が天引きしてくれるようなシステムはないので社会保険にも共済保険にも加入することができません。フリーターや自営業の方は自ら国民健康保険という保険に入る義務があります。
これを国民皆保険制度と言い、年齢や雇用に関係なく誰もが保険に加入しなければならない日本の制度です。フリーターでも無職でも専業主婦でも子供であってもです。

外国人であっても例外ではなく、市区町村で外国人登録をしていて、尚且つ1年以上日本に滞在をする予定がある人は加入必須となっています。

フリーターが加入出来る保険とその加入方法とは

保険の加入が必須ということがわかりましたので、続いてこの項では、フリーターが保険に加入するためのいくつかの方法をご紹介していきたいと思います。

自分で国民健康保険に加入

まずは自分で国民健康保険に加入するという方法です。職場で社会保険の制度がなく、親の扶養からも抜けているのであれば、あなたは知らず知らずに既に国民健康保険に加入しているか、未納しているかもしれません。

まず順を追って説明していきましょう。
子供のころまで遡ってみましょう。子供の頃はもちろん稼ぎがなく親の扶養ですので、親が加入している健康保険の被保険者になっているのが一般的です。幼い頃保険証を見ると親の名前と自分の名前が明記されていたのではないでしょうか。
しかしフリーターであっても正社員であっても年間収入が130万円以上になったタイミングで親の扶養から外れなくてはなりません。一定以上の稼ぎがあるので、自分が保険者になり保険料を支払わなければならなくなるのです。

130万円の年間収入を超え、自らが保険者になる場合は市区町村で加入手続きをとりましょう。
手続きというと難しく聞こえますが市役所の窓口で国民健康保険に加入することを伝えて加入申込書を記載するだけです。130万円以上稼いでいて扶養から抜けているはずなのに、これらのことを行なっていない方は未納になっている可能性が高いので直ちに確認しましょう。

親の保険に加入し続ける

上でも少し触れましたが年収が130万円を超えていなければ、子供の頃のように親の保険の被保険者でい続けることが可能です。
ここで一つ注意が必要なのは、親が何の保険に加入しているかです。なぜ注意が必要かというと、親が加入している保険によっては、あなたが被保険者でいることにより親の保険料の負担が高額になることがあるからです。親が社会保険や共済保険に加入している場合はそれらの保険には扶養という概念があるため、家族であるあなたを被保険者として加えても納付額が変わりません。

しかし、親が国民健康保険に加入している場合は金額が跳ね上がります。なぜなら国民健康保険には扶養という概念がないからです。
つまり他の保険のように扶養としてカウントされないため一人分の保険料の請求が増えるだけなのです。親が国民健康保険でそこの被保険者になるなら自分が保険者として加入した場合と同じだけの金額がとられると言うことになりますので気をつけましょう。

アルバイト先で社会保険に加入できるなら加入しておくのが最善

上に2つの保険の加入方法をあげましたが自分で国民健康保険に加入するという方法は保険料が高くフリーターでは支払いが厳しいというデメリットがあります。親の扶養として被保険者でいるというのも130万円以上稼げなく自立できないデメリットと、親がリタイアした際にあなたのみで保険に入る必要が結局出てきてしまうというデメリットがあります。

それでは、フリーターが保険に入るベストな方法はあるのでしょうか?
ベストな方法はあります!ずばり会社の社会保険に加入するという方法です。
社会保険は正社員などの正規雇用者の保険と申し上げましたが、規模が大きい会社なら勤務時間や勤続年数などの条件を満たせばフリーターなどの非正規雇用者であっても社会保険に加入させてくれる決まりがあります。

フリーターであっても社会保険に加入できる条件は以下になります。

  • 週の労働時間が20時間以上
  • 賃金月額が月8.8万円、年間106万円以上である
  • 1年以上勤務する見込みがある
  • 従業員501名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いている
  • 学生ではない(ただし、夜間や定時制など、一部の学生は加入できる)

もしくは以下の条件を満たしている場合です。

  • 1週間の所定労働時間および1ヶ月の所定労働日数が、正社員の3/4以上
  • 最初の雇用契約が2か月を超えるか、超えることが分かっている

なかなか難しい条件ですがこれらを満たせば社会保険に加入することができます。
社会保険は給与天引きですし、企業が折半で保険料を支払ってくれますので、保険料も安くすみます。もし今の勤務先では規模が小さく上記の条件が満たせない場合は転職を考えてみても良いかもしれません。

フリーターだと健康保険料ってどのくらいかかるの?

続いてフリーターの保険料についてです。
国民健康保険料の金額はあなたの所得額や住んでいる自治体によって変わってきます。
当たり前ですが所得が少なければ少ないほど保険料は安くなります。所得が高くなれば保険料はもちろん高額になりますが、一定のラインまで達するとそこからの保険料は一律になるシステムです。保険料は自治体ごとに金額を定めているので、一度お住いの自治体のホームページを確認してみましょう。
自治体によってはホームページであなたの今年度の年収を打ち込むと大体の保険料のシミュレーションをしてくれる自治体もありますので是非試してみてください。

フリーターだと保険料支払いがキツイ!払えない時の対処法は?

フリーターにとって保険料の支払いは大きな負担だと思います。
特に国民健康保険は高額ですし全額負担ですので、これをフリーターの給料で退職するまで支払っていくのは現実的ではないでしょう。しかし、保険の加入は国民の義務ですので支払わなかった場合にはさまざまなトラブルが起きてしまいます。最悪差し押さえなんてことにもなりかねません。
最後にこの項では保険料を支払えない方の対処法を解説したいと思います。

市区町村に相談する

まずはじめに言っておきたいことは、連絡をせずに保険料を滞納をすることだけは絶対にやめてくださいということです。最悪差し押さえになる可能性があります。

もし支払えない場合は前もってお住いの市区町村の役場に相談に行きましょう。
もしあなたが何らかの理由で離職してなかなか仕事が見つからない状態であったり、病気で思うように働けなくなり収入が少ないなどの事情であるのならば軽減や減免の手続きをとることもできるかもしれません。
また、それらの理由がなくてもしっかり支払う意思があるのなら期限を決めて保険料を分割で支払わせてくれる市区町村もあります。ない袖は振れません。払えない保険料は払えないのです。しかし音沙汰なく滞納するのは良くありません。一度しっかりと話してみましょう。意外と相談に乗ってくれますよ。

思い切って社会保険に加入できる正社員に!

上記のような特別な理由はないけど、散財しちゃってどうしても国民健康保険の保険料が支払えない方は思い切って正社員になってみてはいかがでしょうか。
フリーターであっても社会保険に加入できると上の項で記載しましたが、実際問題として非正規雇用の保険まで支払いたくない企業が殆どですので、条件に該当する企業はほとんどないのが現状です。
社会保険に加入できるバイト先を頑張って探すなら、収入がアップして社会保険に加えてそれ以外のボーナスや厚生年金などの福利厚生も充実している正社員の就職先を頑張って探した方が良いのではないでしょうか。

もし、年齢や職歴や経歴に自信がないから正社員にはなれない、、。
と思い二の足を踏んでいるのであれば転職エージェントの力を借りてみてはいかがでしょうか?
転職エージェントとは、ビジネスマナー・履歴書の書き方などの基礎中の基礎から、今のあなたに必要な資格などのアドバイスまで徹底的にサポートして就職まで導いてくれるサービスです。

もしフリーターでいることに拘りがないのであれば、正社員になり社会保険に加入することが一番の保険料軽減への近道と言えるでしょう!

まとめ

今回はフリーターの健康保険事情についてまとめてみました!

当記事をまとめると、、

  • フリーターであっても日本国民は皆、国の定めた保険に入る義務がある!
  • フリーターが加入する国民健康保険は社会保険と比べると割高で保証内容も良くない
  • どうせ保険に入るなら安くて保証内容の手厚い社会保険へ!
  • 社会保険に加入する一番の近道は正社員になること!

でしたね。

フリーターでいると国民健康保険という割高で不利な保険に加入しなければなりません。収入が高くないのに高額で不利な保険に加入し続けることは賢い選択とは言えません。
もし、フリーターでいることに拘りがないのでしたら、思い切って正社員になってみてはいかがでしょうか?

正社員になれば社会保険以外にも厚生年金やボーナス、退職金などのさまざまな福利厚生の恩恵を受けることができ生活が豊かになること間違いないですよ!

是非この機会に正社員を目指してみてくださいね!
ここまでご覧頂きありがとうございました。

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