2019年10月02日
【IT業界の4つの種類】業界の全体像を把握しよう
・今更聞けないIT業界の職種について教えてほしい!
・システムエンジニア?プログラマー?違いは?
・IT業界で高給取りになれる職種は?
・キャリアプランを知りたい!
今話題のIT業界!
数年後には、一般事務などの職種はAIに取って代わられると言われています。ですので、そのAIを管理すると言われているIT業界は将来安泰で今後どんどん引く手数多になっていく!と注目が集まっていますよね!
今回はそんなIT業界の今更聞けない職種や年収、キャリアプランについてまとめてみました!
目次
【IT職種①】システムエンジニアやプログラマなどの「エンジニア系職種」
まずはIT業界の花形職種といっても過言ではないエンジニア系の職種についてです。
仕事内容は?
システムエンジニアの主な業務を簡単に言うとシステムの設計図作りです。
システムエンジニアが携わるのは、システム開発でいう上流(IT業界では開発のはじめのほうを上流と言います。川の流れで例えているみたいです。)部分。
つまり、システム(設計図)作りですね。
まずは、どのようなシステムを作っていくのかお客様とヒアリングをして、要望を元にどのようなプログラムを作る必要があるのか考え提案していきます。
提案が通ったら実際にできた設計プログラムがお客様の要望通りに動くのかどうかを確認をするところまでがシステムエンジニアの業務となります。
ですので、システムエンジニアにはIT技術のみではなく、お客様の要望をしっかり汲み取るためのヒアリング能力やコミュニケーション能力も必要となってきます。お客様に満足してもらえないシステムばかり作っていては、次に繋がりませんので。
まとめるとシステムエンジニアが関わる部分は、以下の項目です。
1.ヒアリング
2.要件定義
3.基本設計
4.詳細設計
5.テスト
こんな感じですね!
★プログラマーとシステムエンジニアの違い★
よく混同されがちなのでプログラマーとシステムエンジニアの違いについてもここで触れてみたいと思います。
たしかにどちらもパソコンを使ってITに携わる仕事です。
だけど実際の業務内容はまったく異なります。
先ほど説明したシステム開発の流れにおいて、プログラマーが携わるのは上流部分でしたよね。
システムエンジニアが作ったプログラムが完成したらお客様に提供します。エンジニアのお仕事はここで終わりです。
プログラマーの出番はここからです。その後もお客様にエンジニアが作ったシステムを使い続けてもらえるようシステムをプログラムコードを書いて動かし続けるのがプログラマーのお仕事なんですね!
将来性やキャリア形成は?
続いてシステムエンジニアになる方法とシステムエンジニアのその後のキャリアアップについて見ていきたいと思います!
まず、システムエンジニアになるには、プログラマーになることが必須で最短の条件だと思います。
システムエンジニアはシステムを構成、そしてプログラムを設計していくのが業務内容ですから、プログラミングを理解していることは必須です。
プログラミングの知識0の人がシステムエンジニアとして仕事をすることは、ほぼ不可能だと言って良いでしょう。
プログラマーは慢性的な人材不足ですので未経験大歓迎の広き門です。ですのでシステムエンジニアになりたい方は、まずプログラマーとしての経験を積み、キャリアアップしていくところからスタートしましょう。
プログラマーとしての経験を積んでいく中で得た知識や技術やセンス、これはシステムエンジニアになった時にとても活きてきますよ!
システムエンジニアになったあとのキャリアプランですが、通常は基本情報技術者、応用情報技術者などの国家資格を取得した後にさらにIT技術者としての専門性を高めるためにスペシャリスト試験やマネジメント試験に挑戦してみるのが良いでしょう。
その後考えられるキャリアとしてはプロジェクトマネージャー(PM)になることです。
プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体の進捗管理をしたり、予算管理や人件費管理など、プログラマーやシステムエンジニアのように実際の現場で動くという訳ではなく、主にプロジェクトのスタート時に企画を練ることがメインとなります。またプロジェクトが動き始めてからもプロジェクト全体の管理業務を行うことがメインですので、一般企業でいうと管理職の立ち位置になります。
年収もIT技術者のなかでは生涯賃金最高レベルです。
エンジニア系の職種になりたい方は、是非最終的にはプロジェクトマネージャーを目指してみてください。
どんな人に向いている?
続いてエンジニア系職種はどんな方が向いているのはを見ていきましょう!
その1.みんなで何かを作るのが好きな人
エンジニアの主な業務であるシステム開発は、ひとりで完結できる仕事ではありません。ですので、チームで協力して開発を進めていくことは必須条件になります。
なので学生時代に文化祭などでみんなでひとつのものを作り上げて楽しかった!などの思い出がある方はシステムエンジニアに向いているタイプでしょう。
システムの開発期間は長ければ数年にも及ぶ場合があります。数年もあれば人間トラブルが起こることだってあります。そんな時上手く対処できる人間性も必要でしょう。
その2.新しいものが好きな人
これはIT業界全体に言えることです。
ITの世界は他の業界より技術の進歩が早いため、常に新しい事を学んだり、情報をキャッチする必要があります。
新しいものに興味がない方でも勉強次第でどうとでもなりますが、世の中のトレンドや最新のシステムなどに敏感な人の方が向いていると行って良いでしょう。
新しい発想ができる人間だと他の人には出せないような新しい提案を出すこともでき、優秀なシステムエンジニア・プログラマーになることも可能です。
その3.わかりやすい説明や交渉ができる
システムエンジニアの仕事で大切なのがお客様への説明や交渉。
そのため、システムエンジニアには汲み取る能力や聞き取り能力、コミュニケーション能力が必要です。
お客様はコンピュータやシステムに詳しくないことがベーシックですので専門知識のない人にでもわかりやすく内容を伝える事が大切となってきます。
その4.物事の手順を考えるのが好きな人
システムの構造を考える上でどんな手順で作るのがいいか効率を考えて設計する必要があります。
ですので何かを進める上で効率的な手順を考えて進めるのが好きな人は、システムエンジニアの仕事も自然と捗る向いている方と言えるでしょう!
年収は?
エンジニア系の職種の年収は社会の一般的な平均年収より高額な傾向にあり、平成30年の賃金構造基本統計調査結果によると、平均で約551万円だそうです。
社会全体でみた平均年収が465万円ですので、システムエンジニアは全体平均より高い年収を得られる職業なんです。
年齢別に見てみましょう。
20代 389万円
30代 520万円
40代 580万円
経験や技術により差は出てきますが、頑張り続ければ年数に応じて年収が上がりやすい職種であるとも言えます。
IT業界は資格を取得することで手当てが出て給料が上がる会社も多いです。頑張り次第で更に年収を上げることも可能です。
【IT職種②】ITコンサルタント、セールスエンジニアなどの「営業・コンサルタント系職種」
続いてコンサルタント系の職種について解説していきたいと思います。
仕事内容は?
企業や案件によって異なりはありますが、大体は経営方針に沿ったIT戦略を基にシステム開発をクライアントに提案したり、システムの最適化から経営改善を図ることが主な業務内容になります。
システム導入を依頼される場合もあり、その時はシステムエンジニアのようにシステムの設計から開発・動作検証まで、あらゆる作業に携わることが必要になってきます。
ですので、プログラミングの知識は必須と言って良いでしょう。
さまざまな分野のプロフェッショナルと一緒に仕事を出来るため、幅広い知識や経験を得ることができ激務ですが成長できるのがITコンサルタントの魅力です。
将来性やキャリア形成は?
ITコンサルタントは全てに精通している必要があります。高いITスキルが必要とされるため、未経験からいきなりITコンサルタントとして雇ってくれる企業は殆ど無いと行っていいでしょう。
未経験から目指すのであればまずは、IT企業に入ってシステムエンジニアやプログラマーとしての経験を地道に積み、精通してからITコンサルタントに転向するのが一般的です。
そしてプログラマやシステムエンジニアとの最大の違いはITの知識に加え、契約先のクライアントの業界や経営についての知識も必要となってくるところです。
IT業界だけではなく、様々な業界の動きにアンテナを伸ばす能力も必要です。
ITコンサルタントになったあとのキャリアプランとしては、ITコンサルタントとしての技術を極め、よりハイレベルなプロジェクトを統括したり、フリーのITコンサルタントとして独立するプランがあります。
その他プロジェクトマネジメント、ビジネスマネジメント、サブジェクトマスターエキスパートとして多岐にわたって活躍していく人も多いです。それまでに応用情報技術者試験は合格しておいた方がよいでしょう。
どんな人に向いている?
その1.各分野の知識を持ちリーダーシップを取れる
様々なプロジェクトでリーダー的な役割を担うことが多いため、プログラミング、経営、開発などの各分野のIT職に対する知識の必要性のほか、大人数をまとめることが多いので論理的思考力や協調性の高い人間が向いています。
その2.ストレス耐性・忍耐力がある
多数のクライアントから依頼を貰い交渉を行うことから、ストレスも多い職種と言えます。そのため、ストレスに耐える体力や忍耐力、ストレス耐性がある方が向いています。
年収は?
ITコンサルタントは、以上のような全てを統べる高い能力や人間力が必要となる難しい職種のため、IT業界の中でも特に年収が良いです。
高い能力が求められるITコンサルタントの年収は、すべての年代で社会全体の平均年収と比べても常に高水準です。
2014年度データによると、30代の平均年収は635万円、40代では820万円、生涯賃金は2億6358万円。
能力や人間力が求められますが、ここを目標値として目指していきたいですね!
【IT職種③】プロジェクトマネージャーなどの「マネジメント系職種」
次にマネジメント系の職種についてです。
仕事内容は?
プロジェクトマネージャーの業務内容は、システムエンジニアが受注したシステムの構造や機能に応じて、予算やスケジュールを組み、開発に必要なメンバーを決定してチームを編成してプロジェクトを遂行するチームリーダーのような立ち位置になります。
メンバーを統率しシステムを完成させ、クライアントに納品するところまでがプロジェクトマネージャーの仕事となります。運用のライフサイクルを見通したプロジェクトを策定するのも、プロジェクトマネージャーに必要な能力です。
少しわかりにくいので、わかりやすく箇条書きにしてみました。
1.システム開発計画の策定
↓
2.プロジェクトチームの編成
↓
3.プロジェクトの推進・管理
↓
4.チーム内の対人関係を円滑にするサポート
↓
5.評価およびレビュー
簡単にまとめると業務内容はこんなかんじですね!
システムエンジニアやプログラマーとしてのIT関連の知識だけでなく、コミュニケーションスキルやプロジェクト全体を俯瞰することのできる、経営者的な感覚も必要となる難しく、やりがいのある仕事内容ですね!
将来性やキャリア形成は?
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの成否に関わる重要なポジションであるため、新人がいきなりこの役職につくことはまずありません。
IT業界自体が未経験であれば、まずはプログラマーから始まり、システムエンジニア、プロジェクトリーダーを経て、様々な知識や十分な経験を積んだ上で、プロジェクトマネージャーになるのが一般的です。
プロジェクトマネージャーのその先の一般的なキャリアプランとしては、プロジェクトマネージャーの上位職であるITコンサルタントを目指す事が多いです。
ITコンサルタントとは、プロジェクトマネージャーより高度なレベルでITを活用して顧客企業の経営課題を解決する専門家です。クライアントとヒアリングから経営課題を明らかにし、どのようなシステムを導入すれば課題解決が可能か提案していきます。
高いコミュニケーション能力や交渉力が必要とされますが、この役職にステップアップすることで、収入アップも期待できます。フリーのITコンサルタントとして独立すると年収が1.000万円を超えてくる人もザラにいますので、是非目指したいところですね!
優秀なプロジェクトマネージャーやITコンサルタントになれば、どこの企業でも歓迎される人材になれます。
どんな人に向いている?
プロジェクトマネージャーは幅広い業務をこなすため、様々なスキルが求められます。
その1.コミュニケーション能力
クライアントを含んだ社内外の関係者と開発チームをつないでプロジェクトを滞りなく進めていくために、プロジェクトマネージャーには高いコミュニケーション能力や社交性がある人が向いています。
その2.交渉力
予算の決定や仕様変更の要請など、こちらからクライアントに提案やスケジュール変更の相談などをする機会も多いので、クライアントの言いなりにならない交渉力も必要になってきます。
しかし、プロジェクトが決裂しては元も子もないので両者の折り合いがつくポイントに落とし込むことのできる交渉力のある人間が向いています。
その3.マネジメント能力
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを見るだけではなく、利益も考える必要がありマネジメント能力も欠かせません。
プロジェクトマネージャーのスキルが、プロジェクトの成否を分けるといっても過言ではありませんので、過去や前職に経理などのお金に携わる業務経験がある方は経験が活きますので向いていると言って良いでしょう。
年収は?
続いてプロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーの年代別の平均年収を見ていきましょう!
20代 468万円
30代 622万円
40代 700万円
社会全体でみても同年代の平均値に比べると高水準です。システムエンジニアやプログラマーなど、他のIT関係職と比べても高い年収です。
しかし、プロジェクトマネージャーの上位職であるITコンサルタントと比較すると、各年代50万~100万円ほどの差がついてしまいますので、更なる給与アップを求めるのであれば早めにITコンサルタントにキャリアアップすることが、年収増の近道といえるでしょう。
【IT職種④】新製品や技術研究を行う「開発・研究系職種」
最後に開発・研究系の職種について解説していきたいと思います!
仕事内容は?
IT業界で開発というと既存のシステムや技術を用いて新たなツールやアプリケーションを開発することがメインの業務になります。
例えば企業のスマホ向けアプリの作成やパソコンソフトの開発などです。
いくつものノウハウやテクノロジーを組み合わせて日々、クライアントや市場が求めている機能を持った使いやすい商品を開発していきます。
そして作り上げた製品がヒットした場合は、その製品をさらにブラッシュアップしたり、OSのバージョンアップをしたりする改良・改善業界も併せて行っていきます。
現在IT業界が研究開発している中で身近で注目されているものは、スマホやタブレットなどで利用される高速通信技術や自動車の自動走行技術や人工知能とその関連技術などです。
少し難しいですが、まとめるとパソコンやスマホをゲーム機と例えるとそのソフトを作るような人たちということですね!
将来性やキャリア形成は?
製品開発や研究開発などの開発・研究系の業種は専門的な知識が必要となるので高給で人気の職種です。
そのため、様々な経験を積んだプログラマーやエンジニアが、最終目標として目指すポジションでもあるんです。
しかし、最終目標とはいえど経験を活かすことで、さらなるキャリアアップを図ることも可能です。例えば、アプリの開発のみに特化した「アプリケーションエンジニア」や、サーバーの構築と運用のみに特化した「サーバーエンジニア」、ネットワーク全体の構築と管理担当に特化した「ネットワークエンジニア」です。
いずれも研究開発の経験を存分に活かせる職種です。しかし、専門的な分野になってしまうので、年収はあまり研究開発の頃と大差ないでしょう。
もし収入アップのために転身したい方はITコンサルタントに転身することをオススメします。
IT業界で最高クラスの生涯賃金が得られるITコンサルタントは全てのIT技術者の最終目的地といっても過言ではありません。
しかし、これまでに培ってきたスキルの他にコンサルティング業務、つまり経営的な視点が必要になってきますので、IT技術者としてとにかく技術を高めていきたい方には向かないでしょう。
給与に大幅な違いはないがIT技術者として技術を高めていく道と、給与アップの為にITコンサルタントとしての道を行くかはあなた次第でしょう。
どんな人に向いている?
その1. 経営的な視点で物事をみることができる。
企業は営利団体ですので、すぐにお金にはならない研究開発に時間と予算は出してくれないことが多いです。中には「現場に任せる」という企業もありますが、だからといってやりたいことを好きなだけやっていい、ということにはなりません。
新たなアイディアや深く追究したいテーマがある場合、それがどのような形で応用でき、どれほどの市場が見込めるのかといった、が必要です。これらを上手に伝えることができなければ、ゴーサインを勝ち取ることは難しいでしょう。
その2.粘り強い性格
プロジェクトによっては5年、10年という長い時間をかけて製品化されていくものもありますので簡単にはあきらめない粘り強さがある方が向いています。
その3.管理能力があるとなおよし!
依頼されたシステムに対してどの程度の時間が必要なのか、スケジュール設定し工程全体の進捗を常に把握しておき、開発スピードを速める工夫ができる能力があるとどの企業でも重宝される人材になることができます。
また新商品や新技術の開発中には、思わぬアクシデントが起こることも充分考えられます。
アクシデントや作業が難航するなどのリスクを見込む管理能力や慌てずにトラブルに適宜対処する能力があると良いでしょう。
年収は?
開発・研究系の職種は高度な技術と知識が求められる職種です。
その上、他の人とは違う独創的な発想やそれを形にしていくクリエイティブな面も不可欠です。そうしたこともあるため、IT業界のエンジニアの中では年収水準が高めになっています。
年代別に分けた年収は以下です。
20代 450万〜500万円
30代 530万〜600万円
これはあくまでも平均値であり、本人の経験やスキル、難しいIT言語を使うなどのキャリアがそのまま収入に反映されやすい職種なので自分を磨いていけば、年収1,000万円を超えることも十分に可能な職種ですよ!
まとめ
今回は今更聞けないIT業界の職種やそれぞれのキャリアプラン、年収についてのまとめでした!
これからIT業界にチャレンジしてみようという方はキャリアプランをしっかり考え最終的にはどの職種でどのくらい稼ぎたいか目標値を設定して計画的にキャリアアップして行ってくださいね!
ここまでご覧頂きありがとうございました!